テニス

慶應庭球部を引っ張る2年生・羽澤慎治 8月のインカレで初タイトルを!

1年生のときから圧倒的な実力を示してきた羽澤

「すごく刺激を受けました。僕らが負ける相手に簡単に勝ってたから。すごいと思うけど、悔しい気持ちもあります」。昨年10~11月に開かれた全日本テニス選手権のあと、慶大の選手があるチームメイトについてそう語っていた。そのチームメイトとは、羽澤慎治(2年、西宮甲英高等学院)。持ち味の強力なサーブとネットプレーで次々と強敵を負かしてきた。

羽澤はジュニア時代から世界を舞台に戦ってきた。高校卒業後、「個人としても世界ランキングをどんどん上げて、将来的にはプロになってグランドスラムで活躍できるように」という高い志を持って、大学テニス界に飛び込んだ。そして、入学早々から圧倒的な力を見せつけた。昨年8月のインカレではシングルスで準優勝。さらに団体戦では慶大のエースとして王座準優勝へ導いた。

届きそうで届かないタイトル獲得へ

ただ、タイトルには届いていない。インカレは決勝でマッチポイントまで持ち込んだが、痛恨のダブルフォールトを犯し、敗戦。冬のインカレインドアは、チームメイトの今村昌倫(まさみち、3年、清風)との準決勝で敗退。惜しいところで涙をのんできた。

この春の関東学生大会は有力選手の欠場が目立つ中、第1シードの羽澤は優勝候補筆頭として参戦。順調に決勝まで勝ち進んだ。だが決勝で暗転する。「緊張して硬かった。ミスがでるのも早かったし、思い切ってプレーができなくて、そのままミスが続いてしまった」。1-2で負けた。またもタイトルに一歩届かなった。

団体戦では慶大のエースを担う

しかし、彼は下を向きはしない。すでに次の試合を見据えている。「去年のインカレと同じように決勝で競り負けてしまいました。これは学生の大会だけでなく、一般の大会でも多いので、そこを乗り越えられるかどうかがカギになると思います」。この経験を糧に、8月のインカレでは羽澤の初タイトル獲得に期待したい。

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