同志社ラグビーの主将・山本雄貴、大学選手権という舞台へ戻るための挑戦
同志社ラグビー部は関西大学Aリーグ春季トーナメントを3位で終えた。夏を経て、勝負の秋を迎える。史上初めて2年連続で大学選手権を逃している同志社にとって、選手権という舞台への復帰は悲願だ。
スローガンは「Go! Go! Go!」
同志社の再建を託されたのは、WTB山本雄貴(4年、同志社)だった。まず考えたのが今年度のスローガンだ。低迷している現状、そしてチーム力を底上げするためにも、チームの一人ひとりが主体性を持ち、自発的な行動をすることが必要だと考えた。その結果、スローガンを「Go! Go! Go!」に決めた。常にチャレンジャーであることを忘れず、前へ前へと、積極的な姿勢を心がける。
このスローガンには別の意味もある。同志社の創設者である新島襄先生の言葉である。「Go, go, go in peace. Be strong! Mysterious Hand guide you!」直訳すると、「平和のうちに進め。強くあれ。進み続ける者には神の見えざる手が助けてくれる」。歩みを止めず、進んだ先に必ずいいことが訪れる。安心して進め、という意味だ。中高と同志社系列で育った山本にとって、同志社への思いは深い。
本番の秋へ、いざ勝負
新体制で迎えたこの春。関西セブンズでは3年ぶりの優勝、公式戦では天理大と京産大に負けたが、ほかは危なげなく勝利。「勝利も敗北も味わったので、どうやったら勝つマインドにもっていけるのか、全員に見え始めたシーズンでした」。一筋縄ではいかなかった。荒波を乗り越え、いよいよ本番の秋が来る。
「自分たちが挑戦者であるというマインドを忘れず、開幕までにチーム力を上げていく」。山本が先頭に立ち、勝負の秋へ。3年ぶりの大学選手権出場へと挑む。