関大ソフトテニス 全日本インカレ団体Vのカギ握る花岡・増田の1回生ペア
関大男子ソフトテニス部は全日本インカレ団体制覇を目指し、日々練習を重ねている。今春、強力なルーキーが加入した。関西の雄・高田商業高校(奈良)出身の花岡忠寿と増田祐太。奥村亮介主将(4年、中京)も「勢いがある」と期待する二人だ。
高田商の先輩たちにあこがれて関大へ
昨夏はダブルスでインターハイの決勝まで進んだが、同じ高田商のペアに負けて準優勝。悔しさを味わった。それでも「(団体戦も)負けたら悔しいまま奈良に帰ることになる」(花岡)と、気持ちを切り替えた。高田商は団体戦の決勝まで勝ち上がり、前年に敗れた相手である羽黒(山形)と対戦。花岡・増田組は1番手として勝利をつかむと、勢いそのままにチームも勝利。優勝が決まると仲間たちと歓喜し、二人の目からうれし涙が伝った。
現在、関大には飯田脩三(3年)や阪本凌(2年)ら、高田商出身の選手が多い。大学でも好成績を残し、活躍を続ける先輩にあこがれ、花岡と増田も関大の門を叩いた。
早くも1番手で躍動、優勝には一歩届かず
5月の春季リーグ戦で、さっそく出番がやってきた。初戦の関西外国語大戦の1番手に起用されると、堂々としたプレーぶり。高校時代からお互いを知りつくしているだけに、ペアリングの不安は一切なし。ゲームカウント4-3で接戦をものにし、チームの勝利に貢献した。2戦目は強豪の同志社大が相手。昨年の西日本インカレのダブルスを制したペアを相手に、互角の戦いを展開した。しかし、最後にポイントを落として惜敗。チームも敗れた。
チームは同志社に次ぐ準優勝に終わったが、花岡・増田ペアは2日間で5戦して4勝1敗と上々のデビューを果たした。その勢いは7月5~9日の西日本インカレでも同じだった。花岡が後衛から強力なストロークで盛り立てると、前衛では増田が長身を生かしたボレーでポイントを重ねる。二人の活躍もあり、関大は昨年に続いて決勝へ進出。連覇に大きな期待がかかったが、惜しくも福岡大に敗れた。
二人とも開口一番「悔しい」と言った。春季リーグ戦に続いて届かなかった表彰台の真ん中。だが準決勝ではリーグ戦を制した同大に勝ち、成長しているのも間違いない。いまや関大の1番手として欠かせない存在となっている。8月の全日本インカレでも、団体の1番手として出場するのが濃厚だ。「信頼される選手になりたいです」と増田。花岡も「全日本インカレで優勝します」と目を輝かせている。関大で一番勢いのあるペアが、団体日本一への突破口になる。