優勝候補の明治大アメフト、初戦で日体大に快勝 関東大学1部TOP8
関東大学リーグ1部TOP8
8月31日@東京・アミノバイタルフィールド
明治大(1勝) 41-7 日本体育大(1敗)
アメリカンフットボールの関東大学リーグ1部TOP8が開幕した8月31日、1985年以来の甲子園ボウル出場の期待がかかる明治大は41-7で日体大に快勝した。
後半早々のビッグプレーで火がついた
前半は日体大のディフェンスが明治のランプレーをよく抑え、タッチダウン(TD)を許さない。明治はキッカー埒見拓也(3年、明治学院)がフィールドゴール(FG)を第1クオーター(Q)と第2Qに1本ずつ成功させ、6-0とリードして前半を終えた。第3Q早々、ゲームが動いた。日体大のキックオフを受けたのは、明治のリターナーに入ったエースWRの九里(くのり)遼太(4年、明大明治)。九里は走りに緩急の差をつけて日体大のカバーチームを交わし、90ydのリターンTDを決めた。
流れに乗った明治は強い。直後のディフェンスでインターセプトを決めてオフェンスにバトンを渡すと、QB西本晟(じょう、3年、箕面自由学園)が高校からコンビを組む嘉本健太郎(同、同)へ23ydのTDパスを決めた。その後も西本がパスで1TD、第3Qには、西本に替わって出た櫻井太智(たいち、2年、佼成学園)が森川竜偉(るい、1年、同)にTDパスを決めた。第4Q11分すぎには、DB舟橋彬人(あきと、2年、Western International School of Shanghai)がインターセプトし、エンドゾーンまで49ydを走りきるビッグプレーも出た。
「チームの勝利が最優先、泥臭くいく」
■九里遼太の話
「リターンTDはレーンが見えて、いけると思いました。初めてだったし、モメンタムをつかむプレーができてホッとしました。ハーフタイムで一度切れた集中力を、後半の始めでどれだけ出せるかが、強豪チームになるためにも大事なことだと考えてやってました。そういった意味で、後半の始めにいい流れを作れたのはよかった。今年のオフェンスは、昨シーズンまでは試合に出るメンバーだけで共有していた情報を、全員で共有するようにしました。その分風通しがよく、雰囲気もいいです。前半のドライブを得点につなげられなかったことは今後の課題ですけど、後半に入って日体大のディフェンスを動かして、点を取れたのはよかった。今年は個人の活躍よりも、とにかくチームの勝利を第一に、泥臭く取り組みたいと思ってます」