バレー

同志社バレー、創部以来初の近大戦勝利で優勝の可能性引き寄せる

第1セットを獲得し、喜びを爆発させる選手たち

秋季関西大学リーグ 男子1部2次リーグ 上位リーグ

10月6日@京都産業大学
同志社大 3-1 近畿大

10月6日の秋季リーグ2次リーグ第3週、同志社大は近畿大を相手にセットカウント3-1で勝利。創部以来初の近大崩しに会場が大盛り上がりを見せた。

4年間1セットもとっていない相手との対戦

今年に入り、近大戦は春季と秋季前半の二度あった。結果はどちらもストレート負け。梅原拓磨(4年、洛南)は負けを喫するたびに下を向き、苛立ちを隠せなかった。「近大からは4年間一度も1セットすらとれたことがない」と梅原。4年生にとってリーグ戦という形では最後の近大戦が幕を開けた。

第1セットは近大が先取した。だが23-25の接戦で、試合内容も近大と互角の攻め合い。「負けるとかの後ろ向きな考えは頭になかった」と梅原は振り返る。第2セットでも熾烈な熱戦を繰り広げた。そんな中、金光出雲(4年、松山工業)、引田瑛樹(2年、鳥取商業)が2連続得点で9-8。さらに相手のバックアタックの踏み切り位置がアタックラインを超え、10-8と形成逆転となった。

追う近大も多彩なコンビネーションで同志社を攻めた。だが梅原も伴大輝(1年、東福岡)、本圖真也(3年、洛南)の両センターを積極的に使う攻めのバレーを展開。逆転を許さない。小林佑太(2年、洛南)が叩きつけられたAクイックを拾うスーパープレイも飛び出し、最後は引田がオープントスを打ち切った。25-23で同志社が近大からセットを奪取。念願のセット獲得に選手、監督、コーチ全員が喜びを爆発させた。

いけいけ押せ押せで勝ちきった

気持ちを切り替え挑んだ第3セット。個人技が光った。藤谷(4年、須磨友ヶ丘)にトスを集め、レセプションを一本で切っていくと、伴のブロックで得点して5-3。さらに伴の速攻攻撃で点を重ね、近大は堪らず一回目のタイムアウトを使用した。

サーブを打つ藤谷

それでも同志社の勢いは止まらず、引田が近大の左利きエース江崎闘愛(もあい、2年、大阪ビジネスフロンティア)を一枚で止めて12-8。早くも二回目のタイムアウトを使わせた。15-12の場面でも金光が江崎を一枚でブロック。1、2セットで止められなかった相手エースを攻略し始めた。

近大のサーブミスで20点に乗った同志社は、金光のサーブでさらに攻め立てて、20-15。「いけいけ押せ押せだった」と金光。藤谷のダイレクトと金光のサービスエースで22-15と突き放すとそのまま逃げ切り、25-18と7点差で同志社が第3セットを勝ち取った。

完全に流れをつかんだ同志社は、藤谷の2連続サービスエースなどで近大を圧倒した。ラストボールを引田がブロックアウトで決め、第4セットを25-16で獲得。大きな一勝を飾った。

相手のボールをブロックする金光

梅原は「サイドアウト率が高かったのと、MBがかなり機能していた。その上、サーブもよく入っていた」と試合を振り返った。リーグ成績を2勝1敗とし、優勝の可能性が見えてきた。

残り2試合の相手はいまもっとも勢いがある関西大に、大学屈指の高さを誇る大阪産業大だ。どちらも一筋縄ではいかない相手だが、チーム一丸となればおのずと勝ちは見えてくるだろう。「いままで4年間、近大の高さに屈してきました。でも今回で自分のやってきたことが上のチームにも通用するという自信になったと思います」。主将は笑顔で会場を後にした。

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