バレー

秋リーグ制覇を狙う関大女子バレー、京都橘大に敗れて自力優勝潰える

チームを盛り立てた関大キャプテンの川西

秋季関西大学リーグ 女子1部2次リーグ 上位リーグ

10月6日@関西大学中央体育館
京都橘大(3勝) 0-3 関西大(2勝1敗)

秋のリーグ戦で優勝を狙っている関西大は、京都橘大にまさかのストレート負けを喫した。1次リーグで快勝した相手に痛恨の黒星。自力優勝の可能性がなくなった。

ペースを掴めず、先に2セットを奪われる

春のリーグ戦、関大は優勝を狙っていたが3位にとどまった。それでも西日本インカレでは創部初のベスト4に進出するなど実力をつけ、秋のリーグ戦では再び優勝を目標に掲げた。1次リーグでは1セットも落とさず、上位リーグでもいまだ負けなしと着実に目標へ近づいていた。

今節の相手は優勝を争う京都橘大。1次リーグでは関大がストレート勝ちを収めた。キャプテンの川西花菜子(4年、四天王寺)は「本当に負けられない試合」と気合いを入れて臨んだ。

ハイタッチをして試合に臨む関大の選手たち

第1セット、関大は終始相手の高いブロックに苦しめられた。攻撃の中心を担うエースの原幸歩(3年、誠英)や石田成実(3年、金蘭会)がアタックを決め切れない。さらにうまくサーブレシーブを上げられ、イメージ通りの攻めを展開できなかった。「速攻とかいいコンビを組まれてしまいました」と川西。京都橘大の隙を突くフェイントや速さのあるスパイクに対してブロックで的を絞り切れず、25-16の大差でこのセットを落とした。

第2セットに入っても劣勢が続き、開始直後には相手に3連続ポイントを奪われた。それでも関大は、交代で入ったミドルの高山梨夏子(3年、関大一)のブロックやクイックで食らいついた。中盤、相手に6連続ポイントを奪われるも、升谷未来(1年、金蘭会)や原、石田の力強いスパイクで同点に追いつく。しかし関大ペースには持ち込めず、29-27となりこのセットも奪われた。「自分たちで自らを追い込んでしまいました」。川西はそう言って唇をかんだ。

秋リーグ初優勝へ、残り2戦にすべてを託す

あとがなくなった関大は、第3セットに入りレシーブに定評があるサイドの江口夏鈴(3年、西日本短大附)を投入。守備から流れをつくろうと試みた。さらにピンチサーバーの近藤初帆(4年、金蘭会)、芦田彩音(1年、姫路南)がコートに入り、チームを盛り上げた。だが相手の勢いは止められず、このセット25-20。まさかのストレート負けを喫した。

最後まで粘ったが、京都橘大にストレート負けを喫した

関大にとっては、秋季リーグ初優勝に向け痛すぎる敗戦となった。涙を浮かべ前を向けない選手も、コートに崩れ落ちる選手もいた。それでも「まだ終わってない」と川西。「4回生が潰れてしまってはいけない」と強い口調で言った。残り2戦、何が何でも負けるわけにはいかない。この敗戦にはきっと意味がある。

ホームで味わった屈辱をエネルギーに変え、前を向け、関大。

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