愛知工大卓球 後期日本リーグ戦で開幕2連勝、髙見真己が躍動し死闘制す
2019年度後期日本卓球リーグ
10月9日@東京・日野市市民の森ふれあいホール
愛知工業大 3-1 日野自動車
2019年度後期日本卓球リーグが開幕し、2015年の春以来8シーズンぶり2度目の優勝を目指す愛知工業大は日野自動車を下した。
全勝優勝を目指し、苦闘の末勝利
愛工大は7月にあった第89回全日本大学総合選手権(団体の部)を4年ぶりに制した。学生王者として臨む後期日本リーグでは全勝優勝を目標に掲げている。今回は日野自動車とのホームマッチ。ホームマッチは卓球台を1台しか使わないため、至近距離から観戦できる。
1番で出場した松山祐季(3年、愛工大名電)は敗れたが、2番の木造勇人(2年、同)は皆川朝(立命館大)にゲームカウント0-2からの逆転で勝ち、マッチカウントをイーブンに戻す。3番のダブルスで愛工大は宮本春樹(2年、愛工大名電)と田原彰悟(1年、同)のペアが、皆川と田中博己(専修大)のペアを2-1で下して、マッチカウント2-1で4番を迎えた。
4番には、TリーグのT.T彩たまにも所属する髙見真己(2年、愛工大名電)が登場。相手は明大出身の船本将志。第1ゲームは4-4から、船本に4連続得点で抜け出される。髙見はバックハンドで1点を返すが、船本のYGサーブに対応しきれず8-11で落とす。第2ゲーム、髙見は船本に先制を許すが、チキータやサーブなどで5連続得点し、逆転。しかし、フォアハンドドライブやラリー戦で得点を重ねた船本に10-12で敗れ、あとがなくなった。
第3ゲームは船本に開始から2連続得点を許したが、その後はバックやフォアなど11連続得点で1ゲームを返す。第4ゲーム、出だしから5連続失点を喫した髙見だったが、3連続得点を2度決めて6-6まで持ち直す。しばらくシーソーゲームとなったが、最後は髙見がチキータなどで2得点して11-9とし、勝負は最終ゲームへ。6-6から始まった第5ゲームは、バックで先制した髙見が優勢に試合を進める。そのまま船本を振り切って11-8でゲームを奪取。フルゲームの末に船本を下した。
髙見「僕が決める」という気持ちで
試合後、「リーグ戦全勝という目標があるので、まず1勝できてよかったなと思います」とホッとした様子の髙見。3月の第71回東京選手権シングルスでは、船本に0-4とストレートで敗れていた。今回は相手が自信を持って臨んできているのが分かったという。「出だしから狙われてるプレーが多かったので、何としても作戦を変えないといけないと考えていましたが、相手が調子よかったですね」と試合を振り返る。「いつも通りにやってましたが、相手が僕のボールに慣れていたので、やりづらかったです」と言いつつ、しっかりと役割を果たした。「5番まで回ったら、勝敗が分からない状況でした。この試合は絶対勝ちたかったのでよかったです。僕が決めるという気持ちでやりました」
愛工大は10月14日の第2戦で日鉄物流ブレイザーズを3-1で下して2連勝。10月30日に始まる後期日本リーグ秋田大会(CNAアリーナ★あきた)に向けて弾みをつけた。