立命館サッカー、集中力切らさず後半3得点 インカレ出場へさらに前進
関西学生サッカーリーグ 後期第6節
10月20日@J-GREEN堺
立命館大学 3-0 大阪経済大学
前節で立命館大は関西福祉大に1-0で競り勝ち、インハイ出場権の4位を死守した。しかしその座は揺るぎないものとは言い切れず、少しでも上の順位を目指したい状況だ。さらに今節の対戦相手となった大阪経済大は、関西選手権で総理大臣杯出場をかけて挑み、敗戦を喫した因縁の相手。辛酸をなめさせられた悔しさを胸に、チームとして強い気持ちで臨んだ。
前半はいい流れをつかむも、得点を決めきれず
試合開始早々、立命館に絶好のチャンスが訪れた。前半4分、左サイドでボールを受け取った藤井智也(3年、長良高校)が持ち味のドリブルスピードを生かし、ペナルティエリア内に侵入。慌てた相手DFが何とか止めようと足を出し、藤井は倒されてPKを獲得した。決めれば前半早々に流れをつかみとれるチャンスだったが、このPKを決められず。決めなければならない場面で決めきれなかった。
危機を乗り越えた大経大は、相手陣地に侵入する場面が増した。何度かコーナーキックを獲得するに加え、ロングスローを武器に用いてセットプレーで立命館ゴールを襲う。しかしDF陣が落ち着いて浮き球に対し、ファーストタッチに触れることを徹底。相手より先に触ることでシュートを打たせない集中したディフェンスを繰り広げた。
すると前半35分、ゴール目前で受けた鈴木太我(3年、桐光学園高)が相手DFとマッチアップ。しかしシュートに至る前に鈴木太がハンドを取られてしまい、ここでもチャンスを生かせなかった。試合もそのまま0-0で前半を折り返した。
集中を切らさないDF陣に、攻撃陣も奮起
後半5分早々に、立命館が見せた。鈴木太がゴール前中央でヘディングシュートを決めて先制ゴール。立命館は自分たちのペースに持ち込み、前半5本だったシュート数が後半には8本に増えた。逆に相手には後半1本しか打たせないなど、DF陣は試合を通じて奮起した。
後半44分、コーナーキックから明比友宏(2年、サンフレッチェ広島ユース)が頭で合わせるも、GKがボールをかき出すファインセーブ。しかし、弾いたボールに187cmと高身長の小松拓幹(4年、サンフレッチェ広島ユース)が頭で押し込み、追加点を決めた。
後半45分に駄目押し弾
得点に色めき立つも、立命館イレブンは集中を切らしていなかった。後半45分、相手ボールでキックオフした直後、ボールを奪い二宮和輝(2年、愛媛FCユース)がペナルティエリア中央にいた明比へロングパス。明比はGKと一対一となり、これを落ち着いて決め、試合を決定づける3点目となった。
先制点を決めた鈴木は、常に得点への意識を強く持っていた。「自分がチームに最大限貢献できるのは得点なので、常に狙っていた」と意識の高さが垣間見えた。ダメ押しの3点目を決めた明比は「2点目が入った後も気を緩めず、常にもう一点を意識していた」と、攻撃陣のチームとしての集中力の高さを見せた。
次節は桃山学院大との一戦。立命館は3位のびわこ成蹊スポーツ大と勝ち点2差に迫り、一つ上の順位が狙える位置にいる。この位置に満足せず、さらに上を目指し、インカレ出場に向けてリーグ戦を戦い抜けるか。