大学陸上・駅伝

特集:出雲駅伝2019

立命館が出雲駅伝6位 ルーキー山田真生の力走で「関東超え」を実現

立命館大は出雲駅伝で過去最高タイの6位だった(すべて撮影・松尾誠悟)

第31回出雲全日本大学選抜駅伝競走

10月14日@島根・出雲大社~出雲ドームの6区間45.1km
6位 立命館大 2時間13分11秒

10月14日の出雲駅伝で、立命館大は歴代最高成績と並ぶ6位でゴールした。優勝した國學院大、「4強」と呼ばれる駒澤大、東洋大、東海大、青山学院大に次ぐ順位で、存在感を示した。立命館はエース今井崇人(4年、宝塚北)、ルーキー山田真生(まき、1年、中京学院大中京)が力走を見せた。

6人が区間新の3区、今井「その争いに加わりたかった」

宣言通りのゴールだった。前日の記者会見で山菅善樹監督が「過去最高の6位を上回る」と宣言。2009年21回大会での6位以来、歴代最高成績に並ぶ結果となった。パネルの前で写真撮影をし、笑顔を見せた選手たち。しかし優勝を狙う覚悟があっただけに、悔しさもこみ上げた。山菅監督は「優勝を狙ってたので」と言い、「課題はありますけど、今井、山田、岡田(浩平、3年、洛南)と、いい駅伝ができたと思います」と前を向いた。

今井(左)は終始、法大の青木とレースを展開した

流れが変わったのは各校のエースが走る3区だった。2区の前川紘導(3年、網野)から10位で今井に襷(たすき)が渡った。前を走る帝京大との差は25秒。1秒差で11位だった法政大の青木涼真(4年、春日部)とはスタートから併走することになった。その青木には5秒差で及ばなかったものの、今井は順位を一つ上げ、9位で4区の山田につないだ。3区は6人が区間新をマークする激戦となった。それだけに今井は「その争いに加わりたかった」と苦笑い。それでも「エースとして流れ自体を変えられたことはうれしかった」と胸を張った。

山田に対し高尾コーチ「実力は今井と同じ」

4区を任された山田は、期待を上回る走りを見せた。チャームポイントは、黒縁メガネ。あどけなさが残る少年のような彼は、レースになると一変する。8位の法政大を抜くと、最大21秒差あった順天堂大に3秒差まで迫った。4.5km付近で並ぶと、一気に抜け出た。「攻めることしか考えてなくて、前へ前へという気持ちでした。とにかく前の中央学院大だけを見てました」と山田。中継所が近づくと、メガネランナーは必死の形相で腕を振った。9位から二つ順位を上げ、6位の中央学院大に並んで襷をつないだ。

山田(中央)は4区で順位を2位上げ、区間6位で駆けつけた

そんな山田を高尾憲司コーチは「実力は今井と同じ」と言う。出雲駅伝では最初、補員としてメンバー入りをした。今井たちと同じメニューをこなし、決して置いていかれることはなかった。前日も緊張はなく、物怖じしない性格だ。のほほんとした様子からは想像できない強心臓を持つ。この日の走りを聞くと「耐えるとこで耐えて、ここぞってところ出れたことです。走る前から攻めることしか考えてなかったことがよかった」と淡々と語った。山田の起用に「不安はあった。けど、あの快走がなかったらもっと厳しかったでしょうね」と高尾コーチ。ルーキーの活躍をねぎらった。

出雲駅伝の翌週19日には、中京大学土曜競技会に出雲駅伝を走った全6人が5000mに出場した。今井は初の13分台となる13分50秒10を記録し、立命館大記録を更新。さらに山田と高畑祐樹(4年、水口東)、吉岡遼人(3年、草津東)も13分台をマークするなど、力強さを見せつけた。

続く全日本大学駅伝に対し、山田は「守ることなく攻めて前へ走ります。区間順位も3位くらいを狙う」と意気込んでいる。立命館は「打倒関東」の思いを胸に、伊勢路でさらなる闘争心を燃やす。

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