同志社大女子ラクロス 関大破り決勝へ、序盤からの猛攻も課題残す
ラクロス関西学生リーグ戦女子 準決勝
10月26日@鶴見緑地スタジアム
同志社大(ブロック2位) 13-7 関西大(3位)
10月26日に関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル4準決勝が大阪・鶴見緑地スタジアムであった。同志社大は関西大に13-7で勝利し、11月4日の関西学院大との関西地区決勝戦に挑む。
序盤から猛攻を仕掛けてリードを奪う
同志社は前半からオフェンスの主導権を握り、相手を圧倒した。第1クオーター(Q)、試合開始のドローを取った同志社は、シュートまで一気に攻めるもゴールならず。ダウンボールからディフェンスとなると、ゴール前での同志社ファールにより相手のフリーシュートが決まり、開始3分で先制点を奪われる。しかしその後も焦ることなく攻め続け、MF長瀬涼音(4年、同志社)の確実なフリーシュートでまずは1点を返す。
試合を振り出しに戻したところで、ここから一気に同志社の攻撃に火がつく。AT森風佳(3年、同志社)の素早いシュートから始まり、MF田中ちさと(4年、同志社)のロングフリーシュート。また長瀬が1対1を仕掛けて見事に相手ディフェンスを突破し、一気に3点を追加し4-1とする。途中ゴール前まで攻められる場面もあったが、ディフェンスの粘りとG竹本萌優(4年、関西)の好セーブにより失点を許さない。さらに田中のフリーシュートで1点を追加し、5-1の4点リードで第1Qを終えた。
第2Qは相手ファールでMF村田奈穂(2年、同志社)から攻撃が始まった。村田はボールをキープしたまま、持ち味の俊足でゴールまで走りきり、そのままゴールネット際ギリギリへシュート。6-1と点差を広げた。その後、MF福地梨紗(3年、同志社)のフリーシュートで順調に点を重ねるも、ゴール前ディフェンスで相手にファールを誘われフリーシュートで失点。攻めきれないまま、7-2で前半が終了した。
最終Qで追い上げられ、課題を残す
第3Q、ドローのグラウンドボールを長瀬が取りきり、田中へパス。ゴール前に持ち込むと、相手ファールで得たチャンスを田中が1対1で確実に点につなげた。さらに連続で得点を重ねて10-2。8点差をつけても同志社の勢いは止まらない。相手にゴール前まで攻め入られるピンチをディフェンス陣で切り抜けると、田中から福地へのパスでシュートを決めて11-2。9点差と突き放して第3Qを終えた。
点差を保ったまま勝ちきりたい同志社は、メンバーを積極的に入れ替え、第4Qに臨んだ。開始すぐゴール前ディフェンスでファールを誘われ、相手にフリーシュートを与えてしまうが、交代で入ったG中村有里(3年、同志社)がしっかりセーブ。同じく交代で投入されたMF谷山碧(2年、県立城南)がブレイクで力強くシュートを決めると、その後もAT山口友唯(2年、同志社)のアシストから再びシュートを決め、連続得点で会場を盛り上げた。
試合終了まで残り10分。13-2の大差でこのまま勝ち切るかと思われたが、相手チームの強い攻めでファールがかさみ、いっきに5失点。13-7で試合を終え、課題を残す結果となった。今試合のプレイヤーオブザマッチには、4点を決めて勝利に大きく貢献した長瀬が選ばれた。準決勝を制した喜びとともに、決勝への意気込みを語った。
関学にも圧勝して日本一を
ファイナル決勝進出が決まった後、キャプテンの竹本は少しのミスでも命取りとなる関学との試合に向け、今試合での細かなミス反省点を振り返った。「決勝までの残り1週間、気を抜かず、さらに強い同志社を関学に対して見せつけたい。関学にも圧勝して、日本一をとれるチームになれるように頑張りたい」と意気込み、学生日本一への決意を改めて口にした。
いよいよ関西制覇まで、残り一勝。受け継がれてきた悲願の目標「全国制覇」をなしとげるには、関学を制して関西王者になることが必須条件だ。リーグ戦で一度負けた相手との一戦だけに、目標に対する少しの油断も揺るぎも許されない。因縁の相手にさらに強くなった同志社を見せつけ、チーム一丸となって悲願の学生日本一へと突き進め!