大学野球

特集:第50回明治神宮野球大会

19年ぶり出場の金沢学院大が0-4から九産大を逆転、秋の神宮で初勝利

金沢学院大の2番手で投げた和田が好リリーフ(すべて撮影・佐伯航平)

第50回明治神宮野球大会

11月16日@神宮球場
1回戦 金沢学院大(北陸)8ー5 九州産業大(福岡六)

50回記念明治神宮大会第2日目は11月16日、大学の部1回戦で19年ぶり2度目出場の金沢学院大(北陸・東海三連盟代表)が九州産業大(九州三連盟代表)に逆転勝ちし、ベスト8入りを果たした。1回に金沢学院大の先発・松井友飛(2年、穴水)が九産大の先頭打者を四球で歩かせ、4番揚村彰斗(3年、飯塚)、5番武上貴則(同、同)の連打で2点を先制され、2回も先頭打者に与えた四球からさらに2点を失った。しかし、金沢学院大は4回に4連打で3点、さらに5回には5連打で5点を奪って逆転。8回に1点を返されたが、リードを守りきり、明治神宮大会初勝利を飾った。

 2番手の和田、好投で流れ呼び込む

鮮やかな逆転勝ちにも、金沢学院大の角尾貴宏監督は「序盤にあれだけ点を取られて、ワンサイドゲームになるんじゃないかと思いました」と本音を口にした。2回までで4点を失い、3回にも2死、一、二塁のピンチを迎えた。序盤は九産大の勢いに押され気味だったが、2番手で投げた和田悠弥(3年、八戸学院光星)が3回と3分の2を投げて被安打2で無失点の好投で流れを呼び込んだ。和田はバットでも貢献。「(3回の先頭だった)和田のチーム初安打から打線がつながった。チームのモットーである食らいついていく野球ができました」と、監督は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

チームは過去7シーズン続けてリーグ優勝がなく、この秋が学生最後のシーズンとなる4年生が「優勝できないまま終わりたくない」と意気込んだものの、2位どまり。だが、北陸・東海三連盟代表決定戦では、最後の全国の大舞台出場へチームが一つになった。「ベンチ外の10人くらいの4年生が打撃投手を務めたり、チームをサポートしてくれました。うちはだいたい春のリーグ戦が終わると半分くらいの4年生が引退するんですが、大学野球をやる以上は秋までやってほしい。今年の4年生のおかげです」と角尾監督。3安打を放った4番の村上弘晃(富山一)や2打点の石見大樹(同、石川県工)といったレギュラーの4年生も、サポート役に徹してくれた仲間の期待に応えた。

逆転での大会初勝利に、金沢学院大のスタンドも盛り上がった

19年前の明治神宮大会は初戦で敗れたため、この勝利が念願の今大会初勝利。「自分たちのやってきた野球を、もう1試合やりたい。リーグ戦のときと同じように、チャレンジャーの気持ちでぶつかっていきたいです」。監督は思いを新たにしていた。

 相手のバッターが振れてました

九産大・大久保哲也監督の話
「先発の福森は爪が割れてしまい、3回途中で交代させることになってしまいました。舩越にスイッチして、キャッチャーも代えて、ちょっといつもと違う配球になってしまったかな。金沢学院大のバッターはよく振れてて、機動力もありました。うちも8回のチャンスでもう2、3点取れてれば、勝負は分からなかったと思います」

九産大の先発マウンドに上がった福森耀真

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