大学ラクロス

特集:第11回ラクロス全日本大学選手権

同志社・福地梨紗 急造ATが関西決勝で5得点、24日の全学準決勝でも躍動誓う

関西を制し、喜ぶ福地(14番)ら同志社の選手たち(すべて撮影・安本夏望)

ラクロス関西学生リーグ戦・女子1部決勝

11月4日@大阪・ヤンマーフィールド長居
同志社大(2位)10-9 関西学院大(1位)

ラクロスの関西女子1部の決勝が11月4日にあり、同志社大が昨年の学生女王である関西学院大に10-9で勝ち、2年ぶりに関西を制した。11月24日の全学準決勝に出場する。急造のAT(アタック)だった福地梨紗(3年、同志社)がチーム最多の5得点を決め、勝利に貢献した。

新たなポジションで、福地(14番)は持てる力を出しきった

フリーシュート4本勝負の日々

4-4で迎えた第3クオーター(Q)、同志社は一時は勝ち越したが、また5-6とリードを許した。第3Qも残り1分を切って、同志社にチャンスが回ってくる。相手の反則からフリーシュートをもらい、福地が冷静に決めて同点。すると、第3Qの残り14秒で再び、相手のペナルティからもらったフリーシュートを福地が決め、7-6と勝ち越した。さらに福地は第4Qに5得点目。関学の反撃をかわして10-9で勝った。「うれしい以外の言葉が思い浮かびません。ベンチも応援も一体となってました。目標は日本一だけど、うれしいです」。福地は2年ぶりに味わった関西制覇の余韻に浸った。

オフの日以外は、欠かさずフリーシュートの練習をしてきた。本番を想定した雰囲気の中で4本勝負。フリーシュートが決まらなかった時期があり、毎日練習するようになったという。スタートダッシュとスピードを意識してきた。最近の成功率は4本打って2本成功。「調子はあまりよくなかったです」と話していたが、この日は2本のどちらも成功させた。「ラッキーな日でした。いつもだったらダメだったかもしれないですけど、『先輩と最後になるのは嫌』っていう強い気持ちで決めましたね」

仲間と喜びを分かち合う福地(14番)

全学準決勝は「バコバコ点を取ります」

福地は決勝の2週間前にATへ転向。それまではMF(ミッドフィルダー)の中でもセンターと呼ばれるポジションでプレーしてきた。リーグ戦中もセンターの交代要員として活躍していた。だが、この試合の3週間前にU-19日本代表も経験したAT石井柚奈(2年、横浜東)が骨折。重要ポジションの主力を欠いて決勝を戦うのは難しい。今シーズンからヘッドコーチを務める永島正和さんは、福地にコンバートを打診した。「何でですか? 何で私?」。当初、福地は永島ヘッドコーチが下した決断に納得がいかなかった。ふて腐れていた福地に対し、家族からも必死に説得。「私のよさを評価してもらえた。いままでは半分ずつしか試合に出られてなかったけど、ずっと出られる。そんな感じでプラス思考にとらえるようにしました」。急なポジション変更に応じた福地が、吹っ切れた姿を見せつけた。

福地にとって全日本の舞台は2度目だ。2年前は1回生でスタンドから見つめた。決勝で慶應義塾大と対戦し、2-13の大敗。関東との力の差を痛感した。当時の悔しさが現在のチームを突き動かす。「絶対、日本一になりたい」という思いが日増しに強くなった。まずは全学の準決勝の北大戦だ。福地は威勢よく言った。「バコバコ点を取りたいです! 点を取って4回生を支えたいです」。同志社の元気印がオフェンスに大きな勢いをもたらしそうだ。

2年ぶりに関西を制し、喜ぶ同志社