ラクロス

特集:第11回ラクロス全日本大学選手権

同志社大女子ラクロス シーソーゲームで関学を下し、悲願の関西制覇!

関西制覇をなしとげ、喜ぶ部員たち

関西学生リーグ 女子決勝

11月4日@ヤンマーフィールド長居
同志社大(ブロック2位) 10-9 関西学院大(1位)

11月4日にヤンマーフィールド長居で実施された関西地区ファイナル決勝。同志社大は関西学院大に10-9で勝利し、関西制覇を果たした。試合が終わる10秒前から、会場にはカウントダウンの声が響き渡った。目標の全国制覇へとつながるこの大きな大きな勝利が決まった瞬間、グラウンドに立つメンバーとベンチ、そして応援席、同志社のチーム全員が大歓喜した。

ただ「勝つ」という想いだけで挑んだ

全員が緊張感と高揚感を抱えながらも、ただ「勝つ」という想いだけで挑んだ。相手はリーグ戦中に一度敗北している因縁の相手、関学だ。試合開始のドローを関学がとると、勢いのままにゴール前へ。早々シュートを打たれたが、これをG竹本萌優(4年、関大高)がセーブ。しかしセーブボールをとった関学にもう一度シュートを打たれ、今度は失点を許した。1点とられた後のドローも、関学にとられた。ゴール前へ運ばれると、相手の駆け引きにファウルを誘われ、フリーシュートによりまたも失点。

先制点を挙げた長瀬。積極的なプレーが光った

開始2分で2点を奪われるも、同志社は失点を引きずることなく心を切り替え、次のドローから立ち直りを図った。MF村田奈穂(2年、同志社)があげたドローをMF長瀬涼音(4年、同志社)がゲットし、ようやく攻撃が始まった。ゴール前に持ち込むと、MF井田ほのか(2年、同志社)が1対1を挑み、まずは1点を返した。さらに次のドローでMF長瀬のランニングシュートを決めて、2-2の同点。次のドローはグラウンドボールでゲットすると、ゴール前へと丁寧に運び、積極的に攻めた。すると、外れたシュートボールを拾ったMF福地梨紗(3年、同志社)が一気に1対1を仕掛けてシュート。3-2と同志社が逆転するも、その後は互いにクリアがうまくつながらず、第1Qが終了した。

取って取られてのシーソーゲーム

第2Q、同志社はディフェンススタートとなったが、G竹本の好セーブでクリアにつなげた。しかしシュートミスからまたもディフェンスとなり、ファウルによるフリーシュートで失点。得点は同点に戻った。次のディフェンスでは相手が放ったシュートをG竹本がセーブするも、続けざまのシュートで失点。第2Q残り5分で3-4と、関学に逆転を許した。同志社も負けていられない。相手のシュートミスからすぐさまゴールまで大きくパスをつなぎ、最後はMF松下理佳子(3年、同志社)のシュートで4-4。同点で試合を折り返した。

絶好調の福地が1試合5得点

後半開始からすぐMF福地のドローからMF長瀬へと着実にパスをつなぐ。頼れる得点源・MF長瀬の力強いシュートが決まり、5-4で同志社がリード。この勢いで試合を決めたかったが、その後のディフェンスでフリーシュート、さらに1対1のシーンで2失点。相手に逆転し返されるも、抜群の得点力でチームを引っ張ったのはMF福地だった。第3Q残りわずかで得た二度のフリーシュートをどちらとも決め切り、一気に2点連取。同志社が7-6とリードし、第3Qを終えた。

5得点と躍動した福地が勝利の原動力となった

迎えた最終Q。同志社は相手ファールでオフェンススタートとなると、今試合絶好調のシュート率を誇るMF福地がまたも1対1から5得点目をあげた。このシュートでチームに火がついた。MF田中ちさと(4年、同志社)もブレイクでつないだシュートを決め、連続得点でベンチを沸かせた。10-7の3点リードで残り時間は7分。関学も意地を見せた。フリーシュートから2点を決め、残り3分で10-9。次のドローでは同志社がボールを保持すると、決死の思いでつないだ。そして試合終了のホイッスル。チーム全員が抱き合い、関西制覇の喜びを爆発させた。

竹本主将「ラクロスを楽しみつつ勝つことに専念した」

試合後、主将のG竹本は「泣いても笑っても負けたら終わりだったので、ラクロスを楽しみつつ、同志社らしく勝つことに専念しました」とコメント。結果については「うれしすぎて勝った心地がまだしない。いままでいろんなことがあったけど、このチームで関西制覇ができて本当によかった」と、つかみ取った勝利への喜びを口にした。

試合後に笑顔を見せるキャプテンの竹本

関西優勝を遂げ、目標である全国制覇に向けて大きく前進した。次はいよいよ学生選手権だ。関西王者としての誇りを胸に、全国の大舞台でも同志社の力を見せつけてほしい。悲願の全国制覇をなしとげるまで、彼女たちの躍進は止まらない。

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