日大が関東1部TOP8に復帰、DL宮川泰介はラストゲームで躍動
アメフト関東大学1部BIG8最終節
12月1日@横浜スタジアム
日大(7勝)48-27 桜美林大(5勝2敗)
アメリカンフットボールの関東大学1部BIG8は最終節の1試合があり、日大が桜美林大を下して全勝優勝を飾った。第4クオーター5分すぎに27-27と追いつかれたが、直後のキックオフを受けたWR林裕嗣(3年、佼成学園)のキックオフリターンタッチダウンで勝ち越し、さらに二つのタッチダウンを決めた。日大は来年秋のシーズンで2年ぶりに1部TOP8に復帰し、3年ぶりの甲子園ボウル出場を目指す。2017年の甲子園ボウルで勝って27年ぶりに大学日本一に輝いたが、昨年5月の反則問題で出場停止処分を受けてBIG8に降格していた。
「日本一を目指せない2年間を作ってしまった」
前節11月17日の横浜国立大戦で戦列に復帰した日大の副将でDLの宮川泰介(4年、日大豊山)はこの日もスターターとして出場。QBサックも決めた。試合後に取材に応じた宮川との主な一問一答は次の通り。
――試合に復帰できたことについて、あらためてどう感じますか?
「もう1度フィールドに立たせてもらえたことに対する感謝の気持ちしかありません」
――これが学生最後の試合になりました
「自分のプレーは未熟で納得いくものではなかったですけど、チームメイトとプレーできたことに対する感謝しかありません」
――日大での4年間を振り返って、どんなことを思いますか?
「自分の未熟さで多くの人に迷惑をかけてしまったので、前を向いてできることをやっていくことに集中した結果、今日でシーズンが終わるということで、それについて特別に思うことはありません」
――後輩たちに対して思うのはどんなことですか?
「来年は日本一を目指せる位置に戻りますが、短い学生生活の中で、日本一を目指せない2年間を作ってしまったことへの申し訳なさがすごく大きいです。罪滅ぼしにはならないんですが、彼らの助けになるようなことが少しでもできればと思います」
――涙はありませんでしたね
「込み上げてくるものはもちろんあったんですけど、自分は泣く立場にないので、みんなと同じように泣いて終わるというのは違うな、と思いました」
――チームに戻るという決断は難しかったと思いますが、チームをTOP8に戻せたことで、いまどう感じますか?
「自分が責任を果たすとか、やったことがなくなるとかいうことはないので、一つステップを踏んだという感じです。自分のやったことは消えないので、常にそのことを考えながら今後も生活していこうと思います」
――チームに戻るという決断は間違ってなかったと思いますか?
「そうですね、間違ってはいなかったと考えてます」
――この1年半はどんな時間でしたか? つらかったですか?
「誰かのせいでもなく、全部自分自身の弱さからしてしまったことなので、自分がつらいとか言うような立場ではないです」
――チームメイトに伝えたいことは?
「繰り返し感謝の気持ちを伝えてきましたが、改めて伝えたいと思います」