サッカー

特集:第68回全日本大学サッカー選手権

明治大、悲願の三冠の前に立ちはだかる「インカレの壁」を超えてゆけ

ここまでの優勝は明大サッカー部にとって通過点でしかない

12月14日、大学サッカーの聖地・味の素フィールド西が丘で明大サッカー部の最終章が幕をあける。今季ここまでを振り返ると、夏の全国大会・総理大臣杯を2年連続で制覇したことに続き、リーグ戦では史上最多の勝ち点を更新して3年ぶり5度目の優勝。攻守両面で圧倒的な強さを誇り、常に最前線を駆け抜けてきた。その勢いのまま今回のインカレを制すれば、いまだ関東ではどの大学も成し遂げたことのない「三冠」を達成することとなる。

「インカレの壁」に遮られた3年前の悪夢

明大はこの「三冠」に、他でもない特別な感情を注いできた。今回の総理大臣杯優勝、リーグ優勝の際にも、選手たちの口から飛び出したのは「まだ通過点」との言葉ばかりだった。いついかなる時も、慢心の色を見せることはなかった。リーグ優勝を確定させた第19節の順大戦後、来季横浜FCに入団が内定しているMF瀬古樹(4年、三菱養和SCユース)は言った。「ここまでは明大としてはたどり着いたことのある歴史」。

事実、現在の4年生が1年生だった2016年にも大臣杯とリーグ戦の「二冠」を達成した。そして、今回と同じ志を持ち、当然のように三冠を狙った。それでも結果はベスト8。「インカレの壁」を打ち破ることはできなかった。「近年は早い段階でカウンターからやられてしまっている」と分析する栗田大輔監督。2009年以来10年間、インカレでは王者の座に着くことはできていない。昨年度に至っては初戦敗退と、完全なる鬼門となっている現状がある。

約束の三冠へ、最後にそびえ立つ最大の壁

「ここで負けてしまえばやり切れないというか、全てが台無しになってしまうという気持ちがある」。リーグMVPを獲得した佐藤亮主将(4年、FC東京U-18)はこう語る。どんな過去があろうとも、負ける気はこれっぽっちもない。これからの歴史を作るのは自分たちなのだから。

インカレでも勝って、最強の明治を示すために。選手たちに慢心はない

どのチームよりも三冠を追い求め、ハードワークをこなしてきた。MFの森下龍矢(4年、ジュビロ磐田U-18)は言う。「絶対に勝って後輩たちにいい景色を見せたい」。その揺るがぬ自信が、勝利への思いをより強固なものにしている。

2月の新チーム始動の際、全員で約束したことがある。「インカレ決勝戦の12月22日、一番強い明治であろう」。絶対王者の称号と共に、笑って終われるように。最後にして最大の壁に挑み、そして越えていく。

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