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横浜DeNA・館澤亨次 セイコーGGP1500m優勝、積極的なレースでプラン通り

館澤は「積極的なレース」を思い描いてレースに臨み、その通りに勝ち切った(写真提供:フォート・キシモト/日本陸上競技連盟)

セイコーゴールデングランプリ陸上2020東京

8月23日@東京・国立競技場
男子1500m決勝
1位 館澤亨次(横浜DeNA) 3分41秒07(シーズンベスト)
2位 楠康成(阿見アスリートクラブ) 3分41秒39
3位 的野遼大(MHPS) 3:42.02(自己ベスト)

8月23日に開催されたセイコーゴールデングランプリ陸上2020東京は、今春に東海大学を卒業した館澤亨次(横浜DeNA)にとって、久しぶりとなる全国規模の大会での優勝だった。男子1500mに出場し、「最初から積極的な走りをしたいと思っていた」という言葉通りのレース展開で、3分41秒07とシーズンベストをマークした。

ラストスパートのキレを体力アップで取り戻す

館澤は7月の東京選手権でも、3分42秒67の大会新記録で優勝している。しかし、「体調を崩してしまって、そのまま練習がうまく積めていないのが続いていました」と述べ、意識が低い中でのレースだったと振り返る。その後は練習が積めたこともあり、今大会では最初から前の方でレースを進めるというプランを思い描いていた。

このレースにはペースメーカーもついた。800mまで山中優(清新JAC)がペースメークし、館澤はその後ろについた。館澤はイメージした通りの積極的な走りを見せたが、次第にペースメーカーから遅れ始めた。それでも最後まで首位を明け渡すことなく、そのままフィニッシュ。

最後はTWOLAPS TCでともに練習する楠康成(左)との一騎打ちになった(写真提供:フォート・キシモト/日本陸上競技連盟)

レースを振り返ると、とくにラストスパートに関して、日本選手権を2連覇した時の一昨年のようなキレがないと館澤は感じている。「まずは(最初の800mを)1分56秒というタイムをしっかり余裕をもって走れること、それと、トータルで見ても体力面の強化が必要です。余裕を持てているからこそのラストスパートだと思うので、スピード強化というイメージではなく体力アップを目指して、しっかり練習をしていこうと思っています」

戸田雅稀「中間走を落とさないような練習を」

同レースには昨年の日本選手権で優勝した戸田雅稀(サンベルクス)も出場。しかし、3分44秒06での6位だった。「6着ということで、勝ちか負けかというと負け。自分の中でレースの流れに乗って、現状でどこまで勝負できるかというのが課題でした。はっきりと課題が見えたので、次につなげるレースになったと思います」とコメントした。

4月にシーズンインの予定でスケジュールを組んでいたものの、新型コロナウイルスの影響で試合がなくなり、練習拠点の競技場も使えなくなった。その後、一度休みをとった上で練習を再開した。「今日は60秒のペースが自分の中でいっぱいいっぱいだったので、まず56~7秒で入ってから60秒に少し落としても余裕ができるぐらいの、中間走を落とさないような練習をしていきたい」と話した。日本選手権で勝つために、これから逆算して課題と向き合っていく。

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