陸上・駅伝

中央大ルーキー・金子魅玖人 クレイアーロン竜波にラストの強さを見せつけられ

800m決勝を終え、金子(右)はクレイアーロンと握手を交わし、互いの健闘をたたえた(すべて撮影・藤井みさ)

第83回東京陸上競技選手権大会

7月23~26日@駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
男子800m 2位 金子魅玖人(中央大)1分50秒76

東京選手権3日目の7月25日、男子800m決勝は昨年6月の日本選手権を制したクレイアーロン竜波(現・相洋AC)と、僅差で2位だった日本記録保持者の川元奨(スズキ)に注目が集まった。レースはクレイアーロンを先頭に進み、そのままフィニッシュ。しかしその後ろにいたのは川元ではなく、中央大学ルーキーの金子魅玖人(みくと、鎌ヶ谷)だった。

2周目で勝負する

今大会にあたり、金子は「レベルの高い選手が集まっていたので、そこでしっかり3本レースをして勝ちたい」と勝負を意識して臨んだ。大学生になってから、予選から走るレースは今大会が初だった。24日にあった予選は1分54秒48で1着。25日の準決勝はクレイアーロンと同組で2着。決勝では1周目では飛ばさず、2周目で勝負すると決めていた。そのイメージ通り、1周目は6番目でレースを進め、ラスト1周の鐘と同時に加速。一人、また一人と抜いていき、クレイアーロンの後ろについた。最後の直線で勝負と心に決めるも、最後まで背中を捉えられなかった。

ラスト1周の鐘が鳴ると、金子(左端)は6番目から一気に加速した

クレイアーロンとは昨年8月にあったインターハイでも対戦し、クレイアーロンは2連覇をなし遂げ、金子は2位だった。「人を意識しても結局は自分がどうするかだし、自分ができることをすればいい」と金子は言うものの、「やっぱり同学年のアーロンが速すぎて、まだ追いつけない。ラストの弱いところがやっぱりアーロンとは違うのかな」とも口にした。自らの課題を感じ、目標とする走りを明確に見すえている。

クレイアーロン(右)は金子が迫っているのを確認しながらゴールした

中央大同期・吉居大和のU20日本新記録も刺激に

ルーキーイヤーの今シーズンは、800mで1分47秒前半、日本選手権3位以内を目指している。大学での目標をたずねると、「日本選手権優勝ですかね。まだ自分がどのぐらいいけるのか分かっていないので、少しずつ小さな目標を立てて、もっと大きな目標につなげていければいいなと思っています」と、地に足のついた言葉が返ってきた。

中央大の同期である吉居大和(仙台育英)は、7月18日にあったホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会5000mで13分28秒31をマークし、15年ぶりとなるU20日本新記録を樹立した。「僕自身、あまり人のことは気にしないタイプなんですが、モチベーションにはなりますね。仲間が頑張っているんだから頑張ろうって」と金子。淡々と答える中に、確かな闘志を感じた。

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