10月10日開幕の関東TOP8の主将や監督がオンライン会見、感謝や喜び
関東学生アメリカンフットボール連盟は29日、10月10日に開幕する関東大学1部TOP8の指導陣や主将らの記者会見をオンラインで開いた。リーグ戦など試合が中止になる学生スポーツも多い中、変則日程とはいえ、試合ができることへの感謝や喜びの声が多かった。
3連覇目指す早大の大西郁也主将は「初の日本一を」
3年連続の甲子園ボウル出場を目指す早稲田大学の大西郁也主将は「昨年と比べてスターターが大きく入れ替わった。今年は誰が活躍して引っ張っていくのかに注目してほしい。目標は創部以来初の日本一」と意気込みを語った。2018年春の悪質タックル問題の後、3年ぶりにTOP8に戻ってきた日本大学の伊東慧太主将は「新チームが始まって3年目。今まで自分たちが取り組んできたことや周りの方が作ってくれた環境が間違っていなかったことを証明するため、感謝を表すため、勝つことが恩返しと思っている。チャレンジャーのつもりで戦う」などと語った。
春のシーズンは中止になり、大学によって練習環境などは様々。早大の高岡勝監督が「どこのチームも一緒で、相手がわからない(でリーグ戦を迎える)というのは初めての経験。この部分で何をしたらいいのかは手探り状態で進めている。勝つことも大事だが、学生が春から取り組んできたことを披露する場だと思い、一つひとつのプレーをいいものにしていきたい」と指導陣の思いを代弁した。
難しいコンディション作り
東京大学の森清之ヘッドコーチは「ウイルス対策は当然だが、うちの場合は未経験者や高校までスポーツをしてない選手も多い。リーグ戦の初戦が決まってから、そこまでにどうやって体を作っていくか、コンディション戻していくか、技術を身につけていくか。こっちの方をきちんとやらなければいけないと意識してきた」と苦労を語った。TOP8初昇格の桜美林大学・関口順久監督は「初挑戦ですが、春にTOP8とやる機会はなく、チームを作るのは苦労した。相手がどうということなく、自分たちの試合をしたい」。
立教大学の中村剛喜監督は「チーム作りのすべてにおいて様々な工夫を強いられてきた。平時の4年分の経験をここ数カ月でできたのではないか。部活動本来の目的の学生の成長においては、2020年は特別なシーズンになった」と選手の奮闘を評価していた。
12月20日に「ホワイトボウル2020」開催へ
今季、入れ替え戦は行わず、順位も今年限りのもので来年のリーグ編成には反映されない。1部下位リーグのBIG8優勝校と北海道・東北代表校が対戦する「ホワイトボウル2020」が12月20日に東京・アミノバイタルフィールドで開催されることも併せて発表された。