大学陸上・駅伝

特集:第52回全日本大学駅伝

東北大学の松浦崇之、エースは大学院で地球温暖化の研究中 東北地区代表

東北大エースの松浦崇之は大学院で地球物理学を専攻(撮影・すべて堀川貴弘)

2大会ぶり14回目出場の東北大学は、9月の東北地区選考会で2位の東北福祉大学に大差をつけ快勝した。選考会は16km、10kmの部をそれぞれ4人が走り、8人の合計タイムで競った。東北大はエースの松浦崇之(院1年、越谷北)が16kmの部を50分2秒32でトップ通過するなどしてリードを奪った。10kmの部では4人が集団で堅実な走りを見せた。

松浦は5年連続の伊勢路へ

松浦は一昨年まで東北大のメンバーとして、チームが落選した昨年は日本学連選抜として4年連続で全日本を走っている。今年は、日本学連選抜が組まれないため、選考会を突破するしか5年連続出場の可能性はなかった。「学連選抜という道がなくなり、東北大として絶対に出ようと覚悟ができました」。選考会での自身の走りには満足していなかったが、同じ16kmを走った牧野雅紘(3年、富山東)、石垣雅生(3年、仙台三)について「牧野は120点、石垣も100点。よく頑張ってくれました」とたたえた。

8月の東北学生選手権の5000m、10000mで優勝するなど、東北地区の学生を代表する長距離ランナー。昨年は両種目で日本学生対校選手権にも出場した。一方、大学院では地球物理学専攻で、温暖化について研究している。本人いわく「研究との両立は自分にとってはさほど難しくない。いい意味で研究が陸上の、陸上が研究の逃げ道になってバランスがとれている」。新型コロナウイルスの影響で3月下旬から学内の施設が使えなくなり、集団での練習が禁止になっても「もともと1人で練習していましたから、さほど影響はなかった」とさらりと話す。

地区選考会10kmを集団で力走した東北大メンバー

「最下位になりたくない」国立大の挑戦

選考会の結果を見た佐藤健二監督は「他校との差はコロナ禍にどう対応できたか、ではないか」と打ち明ける。選手自身に練習を組み立てさせ、それを監督がチェックし、改善点などを伝える。今となっては一般的なSNSを通じてではなく、電話や実際に選手と会ってやりとりをした。「松浦は放っておいても大丈夫なレベルの選手。他の選手の底上げが重要。昨年負けてチームがリセットされた。今年は粘りのあるチームに成長してきている」と評価する。

2年ぶりに伊勢路に挑む東北大の選手たち

さらに「他大と比べて素人の選手たちの最大限の力を引き出すためにどういう戦術を適用するか。中位から下位で戦うやり方があります」と不敵に言う。監督も松浦も口をそろえて「最下位にはなりたくない」。国立大の挑戦が続く。

第52回全日本大学駅伝対校選手権大会東北地区選考会

9月28日@北上総合運動公園(16km、10kmをそれぞれ4人走り合計タイム)
1位 東北大学 5時間40分57秒12
2位 東北福祉大学 5時間45分44秒63
3位 東北学院大学 5時間48分46秒06
4位 岩手大学 5時間53分02秒61
5位 仙台大学 5時間53分24秒14
6位 山形大学 5時間57分52秒85

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