関西大学ラグビー11月7日開幕、主将の推しメンは? 天理大学のNo8.山村勝悟ら
11月7日に開幕する関西大学ラグビーAリーグの8大学の主将がオンライン会見を開き、チームの一押しメンバーなどを語った。例年より1カ月以上遅れて始まる今季は、8大学の総当たりではなく、昨年の順位をもとに奇数(Odd)組と偶数(Even)組の4大学ずつに分けてそれぞれリーグ戦後、両組の1~4位同士が順位決定戦を行う。11月29日と12月6日の最終戦まですべて人数制限を設けた上で観客を入れて開催されることになった。全国大学選手権には上位3大学が出場する。入れ替え戦は行わない。
同志社の人羅奎太郎や関西学院の松田進太郎らも
リーグ5連覇を狙う天理大学のフランカー松岡大和主将(4年、甲南)が注目選手に挙げたのはFWではNo.8の山村勝悟(2年、天理)。「パワフルな選手でボールを持ったら力強いキャリーをしてくれる」と期待をかけた。バックスでは新人センターのマナセ・ハビリ(高知中央)で「1年生とは思えないプレーをグラウンドに入るとやってくれる」と言う。4年になった副将のシオサイア・フィフィタ(日本航空石川)のような攻撃力がありそうだ。伝統校復活にかける同志社大学のフランカー中尾泰星主将(4年、大分舞鶴)からは副将のSH人羅奎太郎(4年、東海大仰星)の名前が出た。「アタック、ディフェンスだけでなく、試合中のコミュニケーションのかけ声や、FW、バックスをまとめてくれるプレーを注目してほしい」と話した。
小樋山樹新監督を迎えた関西学院大学のフッカー竹内海斗主将(4年、天理)はFWではNo.8松田進太郎(3年、京都成章)の動きがいいという。「3回生ながらとてもプレーに自信があり、責任感あるプレーをする」。バックスはで副将のSO呉嶺太(4年、大阪朝鮮)が試合を組み立てる。主将も「プレーする時のパスの長短や、マネジメントを見てほしい」と全幅の信頼を置いている。
期待の選手に一緒にチームをまとめる副将を挙げる主将が多く、京都産業大学のフランカー田中利輝主将(4年、東海大仰星)もフランカー城間賢(4年、御所実)を頼りにしている。「攻守ともに中心的な選手なので、彼のプレーに注目してほしい」と同じFWでチームを引っ張る。
近大や立命、摂南大は3年生にも期待
ノンストップラグビーを掲げる近畿大学のプロップ森田博斗主将(4年、常翔学園)は、3年生でバックスリーダーのセンター福山竜斗(天理)に成長を感じている。身長168cmと小柄だが、「フィジカルやスキルなどすべての面ですぐれているが、何より、鋭い低く強気のタックルが魅力」と言う。同じく3年生に期待をかけたのは、立命館大学のNo.8庄司拓馬主将(4年、東海大仰星)。「スピード感があるアタックと、ディフェンスでも前に出ることがしっかりできる選手」とフランカーの宮下大輝(3年、報徳学園)を推す。摂南大学のSH三田村直輝共同主将(4年、石見智翠館)も3年生のフランカーに期待した。岡﨑幸斗(常翔学園)は「80分間動き続ける運動量がある」とチームの誰もが認める仕事人だ。バックスでも3年になったフィジーからの留学生、FBヴィリアミ・ツイドラキの攻撃力が今季の柱になるとみる。
2部から昇格した関西大学のフッカー淡野徳蔵主将(4年、尾道)はただ一人、プロップの選手を注目株に挙げた。成宮銀次郎(3年、京都成章)で「強いセットプレーだけではなく、大きな体(177cm、110kg)とは思えないスキルフルなプレーに注目してほしい」と語った。