大学ラグビー

同志社ラグビー、因縁の関学戦で大学選手権出場に弾みつける勝利

関学に勝利し歓喜する同志社の選手たち

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ

11月4日@天理親里競技場
同志社大 24-21 関西学院大

「先輩たちのリベンジもかけて挑みました」。試合後、同志社のキャプテンWTB山本雄貴(4年、同志社)は言った。昨年のリーグ第3節2連敗で関西学院大との一戦を迎えた同志社大は、大学選手権出場へ後がなかった。リードして迎えた後半39分、関学のFWに押し込まれ同点にされた。そして悲劇が起きた。ロスタイム、フィールド中央で組まれたスクラムから50mの独走を許しノーサイド。大学選手権への道は閉ざされた。あれから1年、同志社は強い気持ちで関学にぶつかった。

14点差から追いつき、さらに逆転

あのときの絶望が脳裏をよぎる中、天理親里球技場でキックオフされた第4節。先に試合を動かしたのは関学だった。自陣22m付近からのキックパスで難なく捕球されると、そのままインゴールへ走りこまれた。同志社は前半32分、NO.8斉藤響(ひびき、3年・城東)のトライで振り出しに戻した。しかし再び失点し、7-14で前半を折り返した。

後半6分、関学はBKを軸に右へ、左へと素早いパスワークで同志社を揺さぶった。そこで生まれたスペースに走り込まれトライを許す。スコアは7-21。14点差となり、同志社側の応援席からはため息がもれた。

しかし、同志社はここから反撃の狼煙をあげた。敵陣22mのマイボールラインアウトから右サイドへボールを飛ばした。FL堀部綾(4年、筑紫)からFB原田健司(4年、修猷館)が受けると、4人を引きつけながらゲイン。右サイドから走り込んできた堀部がインゴールへ飛び込んだ。

敵陣へ果敢に攻め込む同志社攻撃陣

このトライで同志社は勢いづいた。ともに3回生のSH人羅奎太郎(東海大仰星)とSO桑山太一(國學院久我山)を軸に攻勢に出た。後半33分、関学のノックオンにより敵陣ゴール前でマイボールスクラムに。そこから出たボールを桑山へ配球すると、美しいトライが生まれた。「負けていたので、思い切って仕掛けました」と桑山は振り返る。

同志社はさらに攻めた。左サイドへのキックパスにタッチライン際を走るWTB山口楓斗(2年・東海大福岡)が反応。ボールをキャッチすると、2人かわしてインゴール左中間にグランディング。難しい角度ながらも原田のコンバージョンも決まり、遂に21-21の同点に追いついた。同志社陣営のボルテージは最高潮に達していた。

同志社は再び敵陣へ侵入し、FW陣が着実にボールをインゴールへと近づけた。すると焦った関学がオフサイド。客席からは「ショット! 」と叫ばれていた。「メンバー、ベンチ含めて全員がペナルティーショットと言ってる声が聞こえて、みんなから信頼してもらってるんだなと肌で感じました」と原田。ゴールまで約30m。大きく助走を取り、右足から放たれた豪快なショットは、空高く飛びながらもゴールポストを通過。審判2人が手を挙げ、スコアボードには24の数字が刻まれた。

土壇場で崩れず、関学から3季ぶりに勝利

関学は意地を見せた。ロスタイムに入り、自陣22m付近でまさかのノットロールアウェイ。そこで関学はペナルティゴールで同点にするのではなく、スクラムを選択。トライを奪い、逆転勝利を狙っていた。渾身のスクラムが組まれると、ボールを拾った関学が攻め込む。だが同志社はしっかりと抑え、ラックからボールを奪いターンオーバーに成功。最後は桑山が左サイドにボールを蹴り飛ばし、3季ぶりに関学から勝利を奪った。

喜びに沸く同志社の応援席

「我慢比べに選手たちが粘り勝ちをした」と萩井好次監督。同志社はリザーブの選手たちがスタメンの選手たちに負けないほどのインパクトを見せつけた。この試合はもちろん、第2節の近畿大戦でも感じられたように、今年の同志社は勝負強さがある。土壇場で逆転負けを喫するケースが多かった昨年のチームとの違いは、まさにそこにある。

5連勝をかけて戦う次節の相手は京都産業大。敵将の大西健監督はラストイヤーということもあり、選手権への想いは一層強いだろう。春にあった京都ラグビー祭では、試合終了間際に逆転負け。あと1点に泣いた。手堅いセットプレーが定評の京産大に対し、同志社FW陣がそれを崩すパフォーマンスを見せ、リベンジを果たしたい。

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