大学ラグビー

同志社ラグビー 多彩な攻撃で大体大を圧倒、開幕3連勝

大体大を相手に果敢に攻めた同志社

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ

第3節 9月15日@奈良・天理親里球技場
同志社(3勝) 62-17 大阪体育大(3敗)

ムロオ関西大学ラグビーAリーグの第3節が9月15日に実施され、同志社大は大阪体育大と対戦し、62-17で快勝。開幕3連勝としリーグ前半戦を終えた。

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伝統の「展開ラグビー」を体現、2連続トライ

開始1分、キックオフボールを大体大がキャッチミス。転がったボールを同志社のFB山口楓斗(2年、東海大福岡)が約30mを一人でゲイン。SH人羅奎太郎(3年、東海大大阪仰星)からFL嶋﨑晴也(4年、摂津)へつなぎ、そのままゴールポスト右側に先制トライを決めた。

その3分後、同志社はスクラムでコラプシングを取られると、素早いリスタートから大体大に右サイドを攻め込まれトライを献上。コンバージョンは外れるもスコアは7-5となった。

キャプテンの山本雄貴(4年、同志社)は言った。「前に出るディフェンスのところで受けてしまうと、相手に流れを持っていかれる」。相手が果敢にアタックを仕掛ける中で、一歩、二歩引いて受けてしまうことでゲインを許してしまう。リーグ3戦を通して、引き気味なディフェンスが失点を招いていた。

同志社はここから試合のペースを取り戻した。前半9分、同志社スクラムからCTB谷川司(2年、名古屋)、山口、WTB原田健司(4年、修猷館)が左サイドを駆け上がると、最後はフォローに入った人羅がトライ。同11分には、中央付近からSO田村魁世(2年、桐蔭学園)、谷川とつなぎ逆サイドへ展開すると、大外の山本がタッチライン際を激走してトライ。前節の近畿大ではフォワード陣のトライが多かったが、同志社の伝統である「展開ラグビー」を体現した2連続トライだった。

フォワード陣も強い。同25分にはノットリリースザボールを誘発。敵陣10~22m付近でのラインアウトからフェーズを重ねながらじりじりと攻め込む。敵陣5m左付近のラックから不意を突き、モールを形成するとHO橋本一真(4年、常翔学園)が後ろから飛び出しトライ。その後も原田が相手ディフェンスに倒されながらも追加点を奪うと、前半終了間際にはバックス陣のパスワークで敵陣へ攻め込み、ラストパスを受けたNo.8服部綾(4年、東福岡)がディフェンスの間を抜けトライ。前半を38-5のスコアで折り返した。

3季ぶりの開幕3連勝で中断期間へ

後半も同志社の勢いは続いた。立ち上がりにゴール前ラインアウトを獲得し、今季の得意パターンで後半先制のトライをあげる。その後もボールポゼッションで同志社が上回った。スクラムでも押し負けることなく、優勢に立っていた。

だが、やはり課題に挙げられたのは失点の部分。失点数は前節より減ったものの、ここまでの3試合とも前半よりも後半に多くの失点を喫している。体力面の問題もあるにせよ、いかに最小限に抑えるかはリーグ後半戦で重要になるだろう。

同志社の守備陣が相手の攻撃をブロック

一方で得点力は確実に上がっている。今回の試合ではフォワードだけでなく、バックスの得点が多く見られた。主務の岩本海斗(4年、山口)は言う。「フォワードが得点の起点となる部分をつくってくれていたからこそ、バックスがやりたいプレーを発揮できてました」。フォワードから点を生み出していた今年の紺グレだったが、バックス陣のトライはチームの士気を上げるだけでなく、相手が予測できない展開を生み出すことができる。そして一体となり、多彩な攻撃パターンを生み出せるだろう。

象徴的だったのが、今試合で見られたSO桑山太一(3年、國學院大学久我山)のキックパスから生まれたトライ。敵陣22m付近から左サイドへ放ったキックパスは、走り込んだCTB和田悠一郎(2年、東海大大阪仰星)の手元にピンポイントで落下させ、後半3つ目の得点となった。相手に的を絞らせない多彩な攻撃は、相手を大いに翻弄させる。

同志社は62-17で勝利し、3季ぶりの開幕3連勝でワールドカップシーズンを迎える。「もっといい内容で勝てた試合かなとも思うし、まだまだ伸ばせる部分も多いと思います」と萩井好次監督。約1カ月半の期間が空く中で、どこまで進化を遂げられるか。

マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)には和田が選出された。センターとして防御網を貫く突破力、そしてなんと言ってもタックルでアタックをシャットアウト。足に突き刺さる一撃は確実に相手を止め、ノックオンを幾度も誘った。

攻守に存在感を見せた和田が、この試合のMOMに選出

次戦は11月4日、関西学院大と対戦する。春季トーナメントではスクラムで圧倒し、完封勝利を収めた。だが関学は毎年秋に強いチーム。すでに強豪の京都産業大と立命館大を下し2勝を挙げているだけあり油断できない。素早い展開を仕掛ける関学に対し、フォワードとバックスが一体となり、どこまで関学のやりたいプレーを封じ込められるかが勝負の鍵となる。

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