TOP8復帰の日本大学が3年ぶりの甲子園ボウルかけ「決勝」へ、Aブロック1位
関東大学TOP8
11月14日@アミノバイタルフィールド
第3節Aブロック
日本大(3勝)30-6東京大(1勝2敗)
関東大学アメリカンフットボールTOP8は14日、悪質反則問題を受けて降格し、3年ぶりに1部上位に復帰した日本大学が東京大学を下してAブロック1位を決めた。29日にBブロック1位校と甲子園ボウル出場をかけた「決勝」の順列決定戦に臨む。日大は開幕戦の法政大学、中央大学に続く白星で、Aブロック3戦全勝だった。
日大フェニックス試合前恒例の「メンバー」。仲間に向かい、先発メンバーを告げる伊東慧太主将(4年、日大豊山)は松葉杖をついていた。橋詰功監督は「けがはしてますけど、『どうや』ということは勘弁してください」と多くを語らなかった。主将は欠場したが、日大は揺るがなかった。
第1クオーター(Q)の5分過ぎ、QB林大希(4年、大正)からWR山下宗馬(2年、箕面自由学園)への7ydのタッチダウン(TD)パスが通り先制。その3分ほど後にも林大からWR大通(おおみち)広志(4年、横浜商)へのTDパスが通りリードを広げた。第2Q、RB柴田健人(3年、立命館守山)のTDで勝負あったようにみえた安定した戦いぶりだった。
林大は振り返った。「入りもよく、東大戦に向け2週間準備してきたことを最初は出せていたんです」。この後の言葉に今季の日大の姿勢がのぞいた。「途中から、特にオフェンスですけど、点を取って勝ちパターンになって来た時に気が緩んでしまうところが、今日の反省点と思います」
我々はチャレンジャー
開幕戦から難敵の法大と顔を合わせたが、一つずつ壁を乗り越えてきた。チームは今季、先を見ず、目の前の相手を倒すことに集中することを掲げている。橋詰監督は「我々はチャレンジャーとして、最後まで粘り強く激しく戦うことしかないと思っている。そこの部分がやり切れてないのは、改善して、またチャレンジャーとして戦いたい」と言った。
オフェンスは相手ゴール前まで行きながら、詰めの甘さが散見された。けが人を抱えるディフェンス陣も相手QBに36yd走られてTDをあっさり許すなど、完璧とはいえない。
3連勝して、あと1勝で甲子園への道が開けるところまできた。「王手」と言えなくもないが、林大はそんな話には乗ってこなかった。
「周りの方々も甲子園という風に意識をされていると思うんですけど、僕らチームとして一戦必勝と掲げているんで、(相手は)どこが来ようが自分たちのフットボールを最後まで突き詰めてやっていきたい」