フィギュアスケート

特集:フィギュアスケート×ギフティング

約1年半ぶり、リンクに戻ってきた本郷理華、ファンとともに再び輝く

「スケートが好き」。競技から離れて改めて大切な気持ちに気づいた(すべて提供・中京大学)

フィギュアスケートで2015、16年四大陸選手権2大会連続銅メダル、15年世界選手権6位など国際大会で活躍した24歳の本郷理華(中京大学、19年3月卒)が2季ぶりに全日本選手権(25~27日、長野市)に出場する。19~20年シーズンから、カナダ・バンクーバーの関徳武コーチらに師事。昨季は休養し、今年9月、1年5カ月ぶりに競技に復帰した。新型コロナウイルスの影響でカナダに渡れない現在は、母校の中京大学のスケート部に所属し練習に励む。競技から離れて改めて気づいたのはスケートが好きという気持ちだった。競技生活を続けるため、スポーツギフティングサービス「Unlim」を活用することを決定。ファンの応援を受け、再びリンクで輝く。

自分の演技に悩み、カナダから帰国

――昨季は休養していました。

本郷 カナダを拠点にしてから充実していい練習ができていたんですが、休養の前シーズンから自分が思うような演技ができないことが多くて。どこから直したらいいかわからないくらいの状態になっていました。せっかくいい環境で練習しているのに自分の演技が伴わなかったら意味がないのではないかと悩んでいました。無理だとなって、(競技を)ほぼやめるつもりで昨年7月に日本に戻ってきました。

――引退する気持ちもあったのですね。

本郷 やめるかもしれないし、やめたら後悔しちゃうかなという自分もいて。やりたいなとなったらできるようにしようと思っていました。

休養中はジュエリーショップ勤務

――休養中はどのように過ごしていたのですか。

本郷 いろんなことをやってみようという気持ちになり、名古屋市内のジュエリーショップで派遣社員として半年くらい働きました。週5日7.5時間、接客の仕事をしていました。

――スケートから離れてどんな気持ちが芽生えましたか。

本郷 仕事に慣れてきてからはすごく楽しかったのですが、ふとしたときにスケートをまたやりたいなと思うようになりました。昨年の全日本選手権や昔の自分の演技、あこがれの荒川静香さんや安藤美姫さん、アシュリー・ワグナーさん(米国)たちの演技を見て、もう一回全日本に行きたいなと。私はいい演技も悪い演技もあったけれど、あの大きな、華やかな舞台にまた出たいと思いました。

 

「あの大きな舞台にまた出たい」。復帰への思いを語った

ダブルジャンプから再スタート

――復帰はいつ決めたのですか。

本郷 今年の1月くらいから練習を始めました。休養からそれまではスケート靴を履いていませんでした。久しぶりに氷にのったら感覚が全然なくて。基本動作の確認やジャンプはダブルからまっすぐ跳ぶことから始め、何度も転びながら跳び続け、感覚を取り戻しました。

――コーチからはどのように指導を受けていたのですか。

本郷 リンクサイドにパソコンを置いて、ウェブ会議サービス「Zoom」をつないでチェックしてもらったり、母に動画を撮影してもらってコーチに送ったりしました。週2、3回やりとりしていました。

やっぱりスケートが好き

――復帰戦の中部選手権はショートプログラム3位、フリー1位、総合2位と表彰台にのりました。

本郷 練習を再開してからフリップやルッツジャンプが戻ってきたという感覚があったのですが、4月に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出てから滑れなくなり、また何もできなくなってしまいました。ブロック(中部選手権)で落ちたら引退だねと冗談で言っていたくらいです。中部選手権のフリーが終わった後はすごくうれしかったです。休養するときも、このフリーをちゃんとした状態で見てもらいたいという思いがありました。それが少しできた気がして。「そうだ、こんなふうにやりたかったんだな」と思い出しました。ジャンプも大事だけど、振り付けてもらった先生の思いもあるから、そういうのも自分なり表現したいなと思いました。

――復帰してみてどうでしたか。

本郷 やっぱりスケートがすごく好きだという気持ちがあります。休養して気持ちがリセットされ、落ち込む回数は減りました。いままではやらなきゃいけないと思っていたのが、あれもやってみようかなという考え方に変わり、自分から進んでやれるようになりました。だからやっていて楽しいです。

試合ではファンの応援がいつも力になっていた

応援の力で頑張りたい

――今回、スポーツギフティングサービス「Unlim」の利用を決めました。

本郷 皆様の応援が私の原動力になっています。このギフティングサービスを通して皆様のおかげでスケートができていることを、改めて感じることができます。これを励みにもっと頑張って成長していきたいと思います。

――スケートは多くの活動費がかかります。支援金をどのように活用していきたいですか。

本郷 スケートは衣装だったり、靴だったり、ためらいなく買える金額ではありません。日本にいるときは中京大学で練習する環境がありますが、カナダの先生に習いに行くとなると、現地の生活費、リンク使用料、トレーニング代と国内で活動するより費用がかさみます。

カナダはスケーティング担当、ジャンプ担当など分かれていて、先生ごとにレッスン代がかかります。月2030万円、試合数にもよりますが年間1000万円を超えるシーズンもあります。いまは働いたお金と貯金でやりくりしていますが、競技を続けると働くにも時間は限られてしまいます。支援金は自分がもっといい演技をするための練習やカナダを行き来する資金にあてさせてもらえたら有り難いです。

そして、自分自身の表現力向上のためはもちろんのこと、引退後、選手の育成や普及活動などセカンドキャリアの幅を広げるためにも氷上トレーニング以外のバレエ、ダンスのレッスン、筋力トレーニングを受けたいと思っています。日本とカナダではトレーニング方法が異なるため、様々なことを学んで良い部分を取り入れ、それを伝えていけるようになればと思います。

――応援してくれる方へメッセージをお願いします。

本郷 年齢的なことも考えて、競技生活も残り少ないので、一つひとつの試合を大切にし、応援していただける皆様に気持ちが伝わるような演技をしたいと思います。また、今までできなかったことにもチャレンジし、たくさんのことを学び、悔いのないように過ごしたいと思います。

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4years.では今後も選手の活躍を伝えていきます。

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