ラグビー

特集:ジャパンラグビートップリーグ

クボタスピアーズはオンラインイベント、コロナ禍で開幕延期のトップリーグ

クボタのオンラインファンミーティングに参加した立川理道主将

1月16日に開幕予定だったラグビーのトップリーグ(TL)が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期になったことを受け、クボタスピアーズは開幕戦の開始時間だった午後1時からキックオフオンラインファンミーティングを開いた。フラン・ルディケHC(ヘッドコーチ)や立川理道(はるみち)主将らが参加、クボタではこれまでオンラインイベントを10回以上開いてきたが、過去最多の参加者となり、多くは開幕戦の入場券を持っていた方という。

「次、どうするかを考えた」ルディケHC

トップリーグは開幕前に複数のチームで感染が確認されたため、開幕予定が2月中に先送りとなった。教師の経験もある南アフリカ出身のルディケHCは「我々は引き続き、やってきたことをさらによくしていくだけ。ファンの方にはエキサイティングな気持ちをキープしてほしい。人生は何でも起こりうる。試合でミスした時に切り替えるのと一緒。次、どうするかを考えた」と言い、立川主将は「本来なら試合している姿をみてもらい、勇気や感動を与えたいと思っていた。残念だが、ファンの皆さんと交流できるのはうれしい」などと語った。

クボタスピアーズの立川理道主将(撮影・朝日新聞社)

コロナ禍でトップリーグは2020年シーズンが途中で打ち切りになった。新シーズンに向け長い準備期間ができたが、ルディケHCは「25週間しっかりハードワークしてきた。この先、3、4週間延びてもOKだ。むしろいいチャンス。よくしたいところがまだまだあるのでそこを上げていく。選手全員が同じ絵を描ければ大丈夫」と前向きに語った。
トップリーグは今季で幕を閉じ、来季からは新リーグに移行する。現行の16チームから1部12チームなどの新リーグの概要も発表された。立川主将は「ラグビーが日本のメジャースポーツになるためにも大事になってくる。ただ、試合をするだけでなく、いろんな取り組みで地域、ファンの人たちをどう巻き込んでいくのかが大事になっていく。クボタはそこの準備はできている。今あるものをよりよくしていき、(新)リーグを迎えたい」と話した。

OBの立川主将は天理大Vを祝福

1月11日には全国大学選手権で天理大学が初優勝した。立川主将は天理大が初めて選手権の決勝に進んだ時(2012年)の主将だった。クボタには昨季主将の岡山仙治もいる。

天理大学が悲願の初優勝、平尾誠二さんの同志社大学以来、関西勢は36大会ぶり

立川は「素晴らしい試合だった。練習で応援には行けなかったが、結果を最初に聞き、点差(55-28早稲田大)に驚いた。スピアーズには天理のOBもいるし早稲田のOBもいて、和気あいあいと決勝の予想をしていたが、大差で勝つとは思っていなかった。その後、試合を見返して80分間、天理がペースを握り続け試合に勝利したというイメージを持った。今年はいろんな大変な状況があった中、松岡(大和)キャプテンを筆頭に一つになって戦っていけたチームだった」と後輩たちの活躍を喜んだ。

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