ラグビー

特集:ジャパンラグビートップリーグ

SH藤原忍がクボタスピアーズに合流、天理大学日本一の立役者

チームに合流したSH藤原忍(クボタスピーアズ提供)

ラグビーの全国大学選手権で天理大学の初優勝に貢献したSH藤原忍(4年、日本航空石川)が2月10日、2021年度から加入するトップリーグのクボタスピアーズに合流した。クボタには立川理道(はるみち)主将ら天理大OBも多く在籍し、藤原は「先輩方が多く、クボタも天理大と一緒で日本一になったことがないチームなので、自分自身も成長できると思った」などと初めて住むことになる関東のチームを選んだ理由を話した。

クボタスピアーズはオンラインイベント、コロナ禍で開幕延期のトップリーグ
オンライン会見でこたえる藤原

合流に際し、新型コロナウイルスのPCR検査や千葉県船橋市内のホテルで2月8日の22歳の誕生日も含めて3日間の待機を行ったという。

「日本代表でプレーを」フィフィタとの誓い

大阪市生まれの藤原は、中学生からラグビーを始め、「寮生活をしたい気持ちがあった」と日本航空石川高へ進んだ。そこでトンガからの留学生、CTBシオサイア・フィフィタと出会い、7年間一緒にプレーしてきた。天理大ではともに1年生からレギュラーになり、最後に悲願の学生日本一をつかんだ。フィフィタが滑らかに関西弁を操るのは藤原の影響も大きい。2月6日の大学の卒部式では、トップチャレンジリーグの近鉄ライナーズへ進むフィフィタから「日本代表でプレーしよう」と声をかけられ、「頑張るわ」と返し別れたという。

自ら仕掛けることもできる藤原(撮影・朝日新聞社)

「(ボールを)持ち出して自分で仕掛けることもでき、速いテンポでFW、バックスとも動かすことができる。そこはクボタでも通用すると思う」。藤原は4月からトップリーグへの出場が可能になる。天理大学が初めて大学選手権決勝に進んだ時の先輩SH井上大介(31)らとポジション争いで正選手をつかみ、その先の日本代表入りを目指す。

in Additionあわせて読みたい