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関西学院大学が「競技スポーツ局」創設 「課外活動」から「正課外教育」へ

関学大の競技スポーツ局に加盟した10クラブの選手たち(関西学院大学提供)

関西学院大学は4月21日にオンライン会見を開き、「競技スポーツ局(KGAD=Kwansei Gakuin University Athletic Department)」の創設を発表した。3年連続日本一のアメリカンフットボール部「ファイターズ」や硬式野球部など8団体10クラブでスタートし、40を超える体育会や応援団に参加を呼びかける。

関学が後半に日大を突き放して甲子園ボウル3連覇

これまで関学各部のスポーツ活動は、主に「体育会」傘下の各競技団体が、独自の規則などに則り管理運営され、正課とは一線を画した「課外活動」だった。学院創立150周年となる2039年を見据えたビジョンの中で、学生の自主性を尊重しつつ、従来の課外活動を大学教育の一環として「正課外教育」と位置づけ直し、スポーツ活動を統括する組織を作ることになった。

指導者を学長が委嘱、各部の連携も

関学ではまず、「安全性・健全性の向上」「学業との両立」の二つの基礎条件を確立する取り組みから推進し、学生の主体性を尊重しながら大学の教育プログラムとしてスポーツ活動の発展・振興を目指す。

オンライン会見する冨田競技スポーツ局長(関西学院大学提供)

加盟団体の指導者は学長が委嘱することになり、資金的な援助や必要な研修も行うという。競技スポーツ局長に就任した冨田宏治副学長は「ファイターズで長年監督をされ、何度も日本一になられた鳥内(秀晃)監督は全国的にみても非常に優れたスポーツの指導者。そういう方がいらしたが、鳥内さんの話をサッカー部の監督が聞く機会は今までなかった。競技が違っても課題、ノウハウを共有できる。研修や交流の場がスポーツ局で格段に増える」などと話した。

アメリカンフットボール部の青木勇輝主将は「KGADに加盟したことで他の部とも連携しつつ、関学のスポーツの価値を上げるために頑張っていきたい。今年の目標は日本一」などとビデオメッセージで語った。

ビデオメッセージに登場したアメフト部の青木主将

近年は各大学のスポーツ部が関わった不祥事も少なくない。冨田局長は「今までは自主活動のため大学が直接責任を負う形ではなかった。これからは競技スポーツ局傘下の各クラブの事案は当然、大学の責任になる。学生主体で予防措置や再発防止を考えていくが、学生に丸投げすることなく、直接支援していく。今まではもどかしさがあった」と設立の意義を強調した。

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