陸上・駅伝

特集:第100回関東学生陸上競技対校選手権

中央大・金子魅玖斗 関東インカレ800m初優勝も「49秒は悔しい」

金子(522番)はラスト300mから勝負すると決めていた(撮影・藤井みさ)

第100回関東学生陸上競技対校選手権 男子1部800m決勝

5月23日@相模原ギオンスタジアム
1位 金子魅玖人(中央大2年)1分49秒03
2位 安倍優紀(東海大2年)1分49秒36
3位 中山健介(順天堂大3年)1分49秒62
4位 森智哉(中央大4年)1分50秒32
5位 松本純弥 (法政大3年)1分52秒69

昨年9月の日本インカレ800mで松本純弥(法政大3年、法政第二)は1分47秒02と学生歴代4位での大会新記録で優勝し、金子魅玖斗(みくと、中央大2年、鎌ヶ谷)は4位だった。その翌10月の日本選手権では金子が1分47秒95で2位になり、松本は3位。そして迎えた今年の関東インカレ決勝、金子が1分49秒03で優勝し、松本は5位だった。

中央大ルーキー・金子魅玖人 クレイアーロン竜波にラストの強さを見せつけられ

追い風に乗ってラスト300mで加速

関東インカレ3日目の予選と準決勝は、金子も松本も危なげなく1着通過。最終日の決勝に備えた。決勝では金子が4レーン、松本が5レーン。レースは二見優輝(筑波大1年、諏訪清陵)を先頭に進み、松本が2番手に上がってラスト1周へ。いつもであれば最後尾から追い上げる松本だが、このレースでは1周53秒ペースでタイムを狙っていた。金子にとっても予想外の展開ではあったが、ホームストレートが強い向かい風だったこともあり、松本の後ろについてうまく風を避けた。

金子はラスト300mから追い風の勢いを借りて加速。一気に先頭に立つと、そのままトップでフィニッシュ。ゴール後、膝に手をついて大きく呼吸。しばらく動けなかったが、2位の安倍優紀(東海大2年、清陵情報)や先輩の森智哉(中央大4年、鳥栖工)に握手を求められ、笑顔をのぞかせた。

ラスト100mで苦しみながら、トップでフィニッシュ(撮影・藤井みさ)

川元奨のようなきれいなフォームを

前回の関東インカレは新型コロナウイルスの影響で秋開催となり、金子は1500mに出場し、3分51秒67で優勝している。そして今回、本職の800mで優勝できたことは素直にうれしかったが、「タイム的にちょっと、日本選手権でもグランプリでもお話にならないタイムなので、予選・準決があったと言えど49秒は悔しいですし、そこは次の課題かなと思っています」と言う。ラスト300mで上げられたことはイメージ通りだったが、向かい風もあり、ラスト100mで踏ん張りがきかなかった。「ラスト100mでちゃんと走れるようになれば、グランプリや日本選手権で戦える選手になれるかな」と自らの課題を口にした。

もうひとつ、フォームに対しても課題を感じている。「川元さん(奨、スズキ)はフォームがきれいだけど、僕はちょっと前のめりになっています。そういうところも見直していきたいです」。前回の日本選手権では日本記録保持者の川元に勝ったものの、今年5月9日に行われたREADY STEADY TOKYOの800mで、川元はラスト300mで先頭に立つとそのまま後続選手を引き離し、勝利している。「日本選手権はまだ自信が……。実力的に追いついていないかな。でも優勝目指して頑張ります」と控えめに言うが、関東インカレのようなレースをして勝ちたいという思いはある。

ゴール後は苦しい表情だったが、先輩の森を前にして笑顔を見せた(撮影・松永早弥香)

4位に終わった前回の日本インカレの悔しさも忘れていない。「松本さんだけじゃなく、関西にも(1分)48秒の選手(関西学院大4年の一ノ宮健郎)がいるので、頑張らないと」。ラスト勝負で勝ちきるスピードを磨き、大舞台を待つ。

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