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特集:第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

法政・松本純弥、800m学生歴代4位の記録でインカレ連覇 最後尾からつかんだ勝利

第89回日本学生陸上競技対校選手権大会
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松本(中央)は瀬戸口(右端)とのラスト勝負を制し、インカレ2連覇を果たした(すべて撮影・藤井みさ)

第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

9月11日@新潟・デンカビッグスワンスタジアム 
男子800m決勝
1位 松本純弥(法政大2年) 1分47秒02(大会新記録)
2位 瀬戸口大地(山梨学院大4年) 1分47秒28(大会新記録)
3位 根本大輝(順天堂大3年) 1分47秒94
4位 金子魅玖斗(中央大1年)1分47秒96

インカレ最終日の9月13日、男子800m決勝が行われ、法政大学の松本純弥(2年、法政第二)が1分47秒02と学生歴代4位での大会新記録で2連覇を果たした。2位の瀬戸口大地(山梨学院大4年、開新)も1分47秒28で従来の大会記録(1分47秒92)を上回り、8月のセイコーゴールデングランプリで松本を破った金子魅玖斗(みくと、中央大1年、鎌ヶ谷)は4位だった。

46秒台は「走れば出るだろうな」

レースは矢守志穏(大阪市立大5年、天王寺)を先頭にして進み、ラスト1周で瀬戸口がトップに立った。1周目は52秒というハイペース。松本は決勝メンバーを見て、前半はペースが上がらない展開になると踏んでいた。しかし予想外のハイペースで反応が遅れてしまい、最後尾から追いかける展開になった。1周目のホームストレートに入るころには先行する選手たちに迫り、ラスト1周で5~6番手につく。そこから一人また一人と抜き、ラスト勝負で瀬戸口に競り勝った。

最後尾から追い上げた松本は、ラスト1周ではまだ5~6番手だった

レースを振り返り、「2連覇もかかっていたレースだったんですけど、自己ベストと大会新記録で優勝できたのでとてもいいレースだったかと思います」とコメント。1分47秒02と46秒台に迫ったタイムではあったが、今大会はタイムより優勝を狙っていたこともあり、「46秒台はがむしゃらに狙って出すという意識はなくて、走れば出るだろうなと思っているんでそこは別に」とあっさりした反応だった。

いくつものレースプランを想定し、あとは自分の感覚で勝負

タイムを狙っていた8月のセイコーゴールデングランプリでは、1分47秒48で自己ベストを更新したが、ラスト勝負で金子に敗れた。そのレースから修正を加え、今大会に臨んだ。松本は事前に、ハイペースやスローペース、誰が仕掛けるかなど、いくつかのパターンを想定してからレースに臨んでいる。想定外のレースになったとしても、どのくらいの位置でペースが落ち、どのくらいの位置で自分が上げていけば届くのかをイメージし、そこにレース中の感覚をプラスして勝負に出る。今回もラスト300mで金子の位置を確認し、ラスト勝負に備えたという。

金子もこのレースでは優勝を狙っていた。2~3番手について1周目を53秒で入り、ラスト250mで勝負するレースをイメージしていたが、想定外のスピードに対応できず、ラスト1周で最後尾にまで落ちた。そこから追い上げたが根本大輝(順天堂大3年、佐野日大)に競り負けての4位だった。

「大体レース展開を読み外したことはないです」と松本は言い切るが、今年3月に相洋高校を卒業し、秋からアメリカ・テキサスA&M大学に進学するクレイアーロン竜波には強さを見せつけられている。「レースパターンは予測できるけど、それでも最後50mぐらいで勝ち切れないのが自分の弱さなのかなと思っています」

インカレ2連覇を弾みに、同じデンカビッグスワンスタジアムで開催される日本選手権に臨む

同じデンカビッグスワンスタジアムで10月1~3日、日本選手権が開催される。昨年の日本選手権では1分54秒71の記録で8位だった。今年はどんなレースプランをイメージし、どんな勝負を見せてくれるのだろうか。

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