個人選手権5000m、東海大・市村朋樹が大会新記録でV
個人選手権2日目の6月5日、男子5000mのタイムレースが2組で行われ、市村朋樹(東海大4年)が13分45秒20の大会新記録と自己ベストで優勝した。2位から7位までは2組目の選手が続き、8位には1組目トップだった及川瑠音(東洋大3年)が入った。
3000mをすぎてから市村が前へ
タイムレース2組目は倉本玄太(青山学院大2年)がまず先頭に立ち、その後ろに市村がついた。最初の1000mは2分45秒。大きな集団でレースが動き、近藤幸太郎(青山学院大3年)が前に出てからは、市村は3番手からレースの流れをうかがった。
3000mをすぎたところで先頭集団は10人程度に絞られ、市村が前に出る。そのうしろに若林宏樹(青山学院大1年)がぴったりとマーク。2人は後続ランナーを引き離し、ラスト2周を前にして若林が前に出る。しかしラスト1周で市村はギアを変え、若林を引き離すとそのままゴール。大会新記録と自己ベストに、市村はジャンプをして喜びを爆発させた。
市村朋樹のコメント
「2週間前に関東インカレで、1週間前に東海大記録会で、3週連続で出させてもらって、とてもタフなレースでした。今年の僕の中の目標である『強い選手』を目指すにあたっては勝たなきゃいけないレースだったし、監督やコーチからも勝つのが当然だと思われていたと思うので、絶対勝つという思いで走りました。(1年生の若林と勝負だったけど?)1年生だったんですか? 学年も分かっていなかったけど、マンツーマンになったら絶対に勝たないといけない。特にラストスパートは得意なので、絶対に負けちゃいけないという気持ちで走りました」
若林宏樹のコメント
「3000mすぎでレース展開が変わって、そこで反応できたことは自分の成長につながるかなと。最後、勝ち切れなかったんですけど、粘りはできたと思うのでよかったと思います。レースプランはあまり考えていなかったんですけど、前で勝負と思っていました。関東インカレはあまりタイムがよくなくて(5000mで14分11秒94)心配だったんですけど、ちゃんと13分50秒を切れたので、まあ、とりあえずは自己ベストではないんですけど、よかったとは思います」