陸上・駅伝

個人選手権5000m、東海大・市村朋樹が大会新記録でV

ラスト1周でスパートをかけた市村がタイムレースを制した(撮影・全て松永早弥香)

2021日本学生陸上競技個人選手権大会 男子5000mタイムレース

6月5日@レモンガススタジアム平塚
1位 市村朋樹(東海大4年) 13:45.20(大会新記録)
2位 若林宏樹(青山学院大1年) 13:46.82
3位 山内健登(青山学院大2年) 13:50.43
4位 伊豫田達弥(順天堂大3年) 13:51.34
5位 野村優作(順天堂大3年) 13:55.46
6位 近藤幸太郎(青山学院大3年) 13:56.55
7位 野村昭夢(青山学院大1年) 13:59.31
8位 及川瑠音(東洋大3年) 14:02.11

個人選手権2日目の6月5日、男子5000mのタイムレースが2組で行われ、市村朋樹(東海大4年)が13分45秒20の大会新記録と自己ベストで優勝した。2位から7位までは2組目の選手が続き、8位には1組目トップだった及川瑠音(東洋大3年)が入った。

3000mをすぎてから市村が前へ

タイムレース2組目は倉本玄太(青山学院大2年)がまず先頭に立ち、その後ろに市村がついた。最初の1000mは2分45秒。大きな集団でレースが動き、近藤幸太郎(青山学院大3年)が前に出てからは、市村は3番手からレースの流れをうかがった。

3000mをすぎたところで先頭集団は10人程度に絞られ、市村が前に出る。そのうしろに若林宏樹(青山学院大1年)がぴったりとマーク。2人は後続ランナーを引き離し、ラスト2周を前にして若林が前に出る。しかしラスト1周で市村はギアを変え、若林を引き離すとそのままゴール。大会新記録と自己ベストに、市村はジャンプをして喜びを爆発させた。

3000mをすぎたところで市村がしかけ、若林だけがついていった

市村朋樹のコメント
「2週間前に関東インカレで、1週間前に東海大記録会で、3週連続で出させてもらって、とてもタフなレースでした。今年の僕の中の目標である『強い選手』を目指すにあたっては勝たなきゃいけないレースだったし、監督やコーチからも勝つのが当然だと思われていたと思うので、絶対勝つという思いで走りました。(1年生の若林と勝負だったけど?)1年生だったんですか? 学年も分かっていなかったけど、マンツーマンになったら絶対に勝たないといけない。特にラストスパートは得意なので、絶対に負けちゃいけないという気持ちで走りました」

若林宏樹のコメント
「3000mすぎでレース展開が変わって、そこで反応できたことは自分の成長につながるかなと。最後、勝ち切れなかったんですけど、粘りはできたと思うのでよかったと思います。レースプランはあまり考えていなかったんですけど、前で勝負と思っていました。関東インカレはあまりタイムがよくなくて(5000mで14分11秒94)心配だったんですけど、ちゃんと13分50秒を切れたので、まあ、とりあえずは自己ベストではないんですけど、よかったとは思います」

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