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特集:いざ、東京オリンピック・パラリンピック

東海大・デーデーブルーノが個人選手権初優勝、大学最後の日本選手権では決勝で勝負

決勝を走り終え、デーデーは笑顔を見せた(撮影・全て松永早弥香)

2021日本学生陸上競技個人選手権大会 男子100m決勝(+0.4)

6月5日@レモンガススタジアム平塚
1位 デーデーブルーノ(東海大4年) 10.29
2位 桑田成仁(法政大4年) 10.36
3位 佐々木啓輔(立命館大4年) 10.41

学生個人選手権2日目の6月5日、デーデーブルーノ(東海大4年、創造学園)は100mに出場し、決勝は10秒29(追い風0.4m)のタイムで優勝。レース後、高野進監督に笑顔で迎えられ、デーデーも笑顔を返した。

東海大2年のデーデーブルーノ、ただただ東洋大・宮本大輔に勝ちたい

1日3本「とりあえずは合格かな」

同じ週末には、国内トップ選手がそろう布勢スプリントもあった。デーデーも布勢スプリントに出場するか迷ったが、「学生最後なので、しっかりとここで走って結果を出すことを考えました」と、学生個人選手権への出場を決めた。1年生の時にもこの舞台に立ったが、10秒61(追い風1.6m)で予選敗退となった。大学ラストイヤーを迎えるにあたり、デーデーは「学生大会で全て優勝」を思い描いていたが、その最初の大会となった関東インカレ100mは10秒10(追い風5.5m)での3位だった。だからこそ、この大会ではなんとしても勝ちたかった。

予選・準決勝・決勝と同じ日に3本のレースが予定されていた。予選は準備をするという意識で走り、10秒28(追い風3.0m)で1着。準決勝ではよりスピードを高めて臨み、10秒27(追い風0.8m)でシーズンベスト。そしてこの日の最終種目となった決勝、追い風0.4mとほぼ風がない中で10秒29をマークし、優勝をつかんだ。

準決勝での10秒27(追い風0.8m)はシーズンベストだった(中央がデーデー)

思い描いていたのは10秒2台前半だったが、1日のうちに3本も走るレースはあまりない中での結果に、「とりあえずは合格かな」とデーデー。結果としては準決勝の方がよりイメージに近い走りはできたというが、「しっかり出し切ることができたのでよかったと思います」と自分の走りを評価した。

宮本や鈴木、同世代の選手とともに結果を出す

シーズンベストが出た要因として、「最近、というか毎回なんですけど、加速がもたついて、今回もよかったとは言えないんですけど、自分なりにスムーズにいけたかなとは思っています」とコメント。また、後半になるにつれて上に抜けてしまう走り方も、少しずつ改善ができているという。「自分の癖(くせ)で上に跳ねちゃうんで、修正するために体を被せるイメージを心がけています」

今シーズン最大の目標は6月24日開幕の日本選手権。前回も前々回も準決勝で敗退しているため、今年こそは決勝で勝負をする。「毎年準決勝で終わってて、そこで自分の殻を破るというのも大事だと思うので、結果を出したいと思います」

6月6日の布勢スプリントでは山縣亮太(セイコー)が9秒95(追い風2.0m)をマークし、サニブラウン アブデルハキーム(タンブルウィードTC)が2019年に出した日本記録9秒97(追い風0.8m)を0秒02更新。9秒台スプリンターが4人(山縣、サニブラウン、桐生祥秀、小池祐貴)となり、東京オリンピック内定をかけた日本選手権での勝負に注目が集まっている。「スピードをしっかり高めて、自分より速い人の中でもしっかり丁寧に走ることをイメージしていきたいと思っています」。狙うは10秒1台。自身初の決勝進出を目指し、自分の走りと向き合っていく。

自身最後の日本インカレでは優勝を目指している(中央がデーデー)

高校時代に最も意識していたのは宮本大輔(東洋大4年、洛南)だった。そして大学生になった今は、関東インカレ100mで2連覇を果たした鈴木亮太(城西大4年、浜松工)など、勝ちたいと思える同世代の選手が増えた。「宮本はずっと速くて自分も意識していた選手だったので、互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきましたし、今シーズン、彼にしっかり勝ちたいです。同級生には鈴木選手とかもいて、そういった同じ歳の選手からはたくさん刺激をもらっているんで、みんなでしっかりと結果が出るようにしていきたいと思っています」

今はまず、日本選手権。そして9月の自身最後の日本インカレでは、前回2位の雪辱を果たす走りを目指す。

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