陸上・駅伝

特集:第53回全日本大学駅伝

5大会ぶりの岐阜協立大と5大会連続の皇學館大が伊勢路へ 全日本大学駅伝東海地区

2組目で上位3着を皇學館大の選手が独占し、総合1位に立った(撮影・全て松永早弥香)

第53回全日本大学駅伝対校選手権大会 東海地区選考会

6月13日@愛知・ウェーブスタジアム刈谷
1位 皇學館大学 4時間10分33秒71
2位 岐阜協立大学 4時間13分13秒12
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3位 中京大学 4時間15分51秒20
4位 名古屋大学 4時間19分18秒91
5位 愛知大学 4時間34分07秒51
6位 至学館大学 4時間37分12秒13
7位 中部大学 4時間37分48秒82
8位 東海学園大学 4時間38分13秒53

6月13日、全日本大学駅伝の東海地区選考会が開催され、総合1位だった皇學館大学が5大会連続5回目、2位だった岐阜協立大学が5大会ぶり4回目となる本大会出場を勝ちとった。

1組目は岐阜協立大がトップ

直前に愛知教育大学と愛知工業大学が出場できなくなり、選考会には13校が出走。全3組(1校8人、各組に1校2~3人)による10000mのタイムレースで行われた。1組目で岐阜協立大の中尾啓哉(3年)が31分03秒92と2位以下を約36秒もの差をつけてゴールし、同期の村松俊哉が4着につけたことで、岐阜協立大がまず首位に立った。

1組目は岐阜協立大の中尾がトップでゴールし、総合1位にチームを引き上げた

2組目に出走した皇學館大の下村悠斗(3年)と竹内啓一郎(3年)、芝辻晴裕(1年)は「一緒にトップで走る」と言い合った通りのレース展開を見せ、下村、芝辻、竹内の順で3着につき、岐阜協立大に約2分15秒差をつけて首位に。3組目は中京大学の横田佳介(4年)が最後に皇學館大の佐藤楓馬(2年)を振り切り、29分48秒47と今レーストップのタイムをたたき出した。佐藤も最後まで粘り、30分09秒14でフィニッシュ。岐阜協立大との差を2分40秒差に広げた。

本戦出場の分かれ目となった2位の岐阜協立大と3位の中京大との差は2分38秒8。南山大学は棄権者が出たため、選考外となった。

最終3組目に出走した中京大の横田が、今レーストップの29分48秒47をマーク

皇學館大・日比勝俊監督の話
「5大会連続でとりあえずホッとしました。うまくいった時の予測と、うまくいかなかった時の予測をいつもしているんですけど、今回の1組目はうまくいかなかった方が当たってしまった。焦っていた気持ちもあったかな。佐藤楓馬も(レースは)ハイペースではあったけど、彼ならあのペースでいけなくもなかったと思う。でも川瀬翔矢(現Honda)たち強い選手が抜けた後のチームとして、自分たちがやらなければという気持ちをもってやってくれていたと思います」

岐阜協立大・揖斐祐治監督の話
「非常に長い時間(本戦に)出られなかったので我慢してきたんですけど、どの学年のキャプテンも1度だって諦めたことがなくて、どんな不利な状況でも『(本戦に)いってやるんだ!』と取り組んでくれました。今年もすごく耐え忍んできたんですけど、この結果はOBたちの気持ちも含め、みんなでつかんだものだと思っています。東海地区の課題として枠が少なすぎるというのがあります。愛工大も中京大も名大も、本当にいいチームがたくさんあるのに2枠しかないので、なんとしても皇學館大と一緒に3枠とってきたいです」



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