ラグビー

紺グレ屈指の仕事人・梁本旺義 同志社の「日本一」に向け体を張る覚悟

天理大戦でToday's Playerに選出された梁本

ついに同志社が関西の頂に立った。昨年度日本一の天理大を制し、春季トーナメントで優勝。関西セブンズに続き、春シーズンを二冠で締めくくる。無念の大学選手権辞退となった昨季を糧に、一丸となって突き進んできた成果が実を結んだ。

チームを勝利に導く決勝トライ

「同志社の復権を」。幾度となく言われ続けたこの言葉が現実味を帯びてきた。天理大に勝利したのは2015年秋以来となる6年ぶり。目標に掲げる「日本一」に一歩近づいた。天理大戦ノーサイドの笛と同時に紺グレの雄叫びが響き渡る。無観客試合ではあったが、動画配信を見ていたファンも心震わせたに違いない。

梁本は決勝トライを決め、喜びを爆発させた

決勝トライでチームを勝利に導いたのは、No.8梁本旺義(やなもと・おうぎ、3年、常翔学園)だ。後半35分、25-19で同志社がリードしていた。トライを取られると逆転される可能性がある。一方でトライできれば勝利は目前といった状況だった。「前が空いていて、走り込んだら抜けることができた」。緊張感ある場面でも、冷静な判断でインゴールへと突き進んだ。

大学入学後に苦しむも、周囲の支えで復活

U20日本代表に選出された経験があるなど、華々しい経歴の持ち主である梁本。しかし、決して順風満帆ではなかった。大学1年次は、ラグビーにうまく力を注ぐことが出来ず悩んだ。「その中で色々な方からの支えがあって、ラグビーの熱が2年生の時に戻った」。Jr.リーグで着実に経験を積み、Aチームに定着した。

試合後、共に高め合う同期たち

実力と経験に加え、努力を惜しまない姿勢が成長を後押しする。試合では、「土台の部分で一生懸命働いて、しっかり自分の仕事をこなす」ことを意識している。勝負の鍵となるセットプレー、今シーズン磨いてきたブレイクダウンやディフェンスでも存在感を示す。

勝利のために体を張る

基本に忠実に、ラグビーと真摯に向き合ってきたからこそ今のプレースタイルがある。持ち前の体格を生かし、ひたすら前進する。常に前に出てチームのために体を張る姿は観る者の心を動かす。「やっぱり体を張ることしかできない。器用なことはできひんから」。チームに貢献するため、チームで日本一をつかみ取るためにすることは明確だ。

体を張るということ。華麗なトライの裏には必ず体を張る選手の姿がある。目立たないプレーでも、なくてはならないプレーだ。紺グレは春を終え、夏で大きく成長し勝負の秋に挑む。得点の場面だけでなく、ボールを保持するために、陣地を守るために体を張る選手にもぜひ注目してほしい。ひた向きな姿にきっと心を動かされるはずだ。

勝利した喜びと誇りに満ちあふれた選手たち

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