陸上・駅伝

特集:東京オリンピック・パラリンピック

19歳三浦龍司が大健闘7位 3000m障害、最後に3人抜きゴール

男子3000m障害決勝で力走する三浦龍司(撮影・池田良)

 世界のトップ選手相手に大健闘だ。東京オリンピック(五輪)第11日の2日、男子3000メートル障害決勝で、三浦龍司が8分16秒90で走り、この種目で日本選手最高の7位入賞を果たした。

順天堂大・三浦龍司 東京五輪3000mSC日本代表として日本記録更新と決勝進出を

 「正直、ちょっと悔しい気持ちもある」。三浦はレースをこう振り返った。

 予選より遅いペースで進んだ。1000メートル前に三浦がたまらず前に出たが、これが裏目に。すぐに後続の選手がペースを上げ、10位まで順位を落とした。

 でも、ここで終わらないのが日本記録保持者だ。「余力はなかった」というが、最後に3人を抜いてゴール。観客席から笑顔で日の丸を受け取った。

 3日前の予選で6秒以上自己記録を更新するなど成長著しい19歳。国内ではマイナー種目と言われ、「PR役」を務めてきた。

 「自分の個性を出せる唯一の種目だと思っている。自分の力を出し切るまでこの競技と向き合いたい」

(辻隆徳)

=朝日新聞デジタル2021年08月02日掲載

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