フィギュアスケート

特集:フィギュアスケート×ギフティング

神戸学院大・坂本花織が優勝「出だしとしては良かった」げんさんサマーカップ

女子で優勝した坂本花織(すべて撮影・浅野有美)

げんさんサマーカップ2021フィギュアスケート競技会 女子フリー

8月12日@滋賀・滋賀県立アイスアリーナ
1位 坂本花織(シスメックス)   217.24点
2位 宮原知子(木下グループ)   196.28点
3位 三原舞依(シスメックス)   194.75点
4位 樋口新葉(明治大学/ノエビア)193.41点
5位 松生理乃(中京大中京高校)  192.56点
6位 山下真瑚(中京大学)     186.98点
7位 河辺愛菜(木下アカデミー)  184.06点
8位 横井ゆは菜(中京大学)    176.51点

フィギュアスケートの「げんさんサマーカップ2021」が12日、滋賀県立アイスアリーナであり、女子フリーはショートプログラム(SP)首位発進した坂本花織(シスメックス)が217.24点で優勝した。2位はSP6位から追い上げた宮原知子(木下グループ)、3位は三原舞依(シスメックス)だった。樋口新葉(明治大学/ノエビア)はトリプルアクセルに挑戦し4位に入った。

急きょ曲を変更した坂本「まだ決まっていない」

神戸学院大学3年の坂本は2018-19年シーズンで使った「ピアノレッスン」に変更し、ミスのない演技で143.50点を出して優勝した。「新しいフリーがなかなか練習しきれてなくて、『THE ICE』では披露したけど、そのあとから調子が崩れて、人前に出せるものではないと。先生と話して、急遽やることになりました。前ほどには点数は出なかったけど、今の自分ができることは全てやれたかなと思います」。北京オリンピックシーズンの特別な年だからこそ選曲に悩んでいる様子。「何が正しいのかわかっていなくて。今回はその場しのぎという感じでやったのでまだ決まっていません」と明かした。「自分はスロースターターなので、このサマーカップでは出遅れることも多かったけど、今年はショート、フリー両方1位で終われたので、出だしとしては良かったと思います」と総括した。

追い上げた宮原「いいスタート」

宮原はSP6位から追い上げて総合2位に。2シーズン目となる「トスカ」を壮大に演じた。冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプを成功させ、その後は大きなミスなく滑り134.74点。「回転不足とか感じたものはあったんですが、久しぶりに全体を通して思い切っていい演技ができたのが第一です。いいスタートだったかなと思います」。プログラムはさらにブラッシュアップしていく。

大きなミスなく演技をまとめた宮原知子

笑顔の三原「一つひとつをもっと完璧に」

甲南大学4年の三原は5位から総合3位に順位を上げた。すべてのジャンプを着氷し、132.92点を出し、演技後は笑顔を見せた。「今日の状態でやりきれる演技をしたと先生から言ってもらえたので、良かったかなと思うんですけど、もっと力の出せるところや、一つひとつをもっともっと完璧にしていけるのに、と悔しい気持ちもあります」と話した。

フリーの演技後、笑顔を見せる三原舞依

樋口はトリプルアクセル挑戦

明治大学3年の樋口は冒頭でトリプルアクセルに挑み、惜しくもステップアウト。「率直にすごく悔しいなという気持ちがあって。6分間でおりれたことは収穫になったと思っているんですけど、ループのところでダブルになってしまったので、そこはいつもできていることなのにできなかったのがすごく悔しかったです」と語った。

トリプルアクセルの完成が楽しみな樋口新葉
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