アメフト

桜美林大・足立優輝「一戦必勝で学生日本一の高みへ」 関東TOP8主将インタビュー7

行動でチームを引っ張っていく(撮影・ともに北川直樹)

関東大学アメリカンフットボールリーグ1部TOP8は10月に開幕予定です。4years.ではTOP8に所属する各校のキャプテンにメールで6項目の質問を送付し、回答してもらいました。7人目は桜美林大学のOL(オフェンスライン)足立優輝(まさき)主将(4年、東海大高輪台)。昨年は「優勝決定戦」で日本大学に敗れました。悲願の甲子園ボウル出場と大学日本一を目指します。

質問1 2021年度のチームスローガン(テーマ)と、そこに込めた思いを教えて下さい。

今年は、チーム全員で設定したVision「日本一に本気であり、日本一誇れるチーム」を目指して1試合1試合を「本気」で戦い抜きます。また、Vision達成のために設定した今年のスローガンは「BIG UP」です。私たちはこの「BIG UP」という言葉に、互いを鼓舞し、高め合い、感謝を忘れないという今年TNC(スリーネイルズクラウンズ)が目指すべき姿の全てを込めました。今年私たちは、何事にも「本気」で取り組み、一戦必勝で学生日本一の高みへ登り詰めます。

質問2 理想のキャプテン像を教えて下さい。具体的な人がいるなら、その方の名前を挙げて、どんなところがすばらしいと思うのかについてもお願いします。

自分が2年生だった時の主将、隆治 マイケル バンデューセンさんです。
隆治さんは一言で表すと「パッション」です。誰よりもフットボールに対して熱く取り組んでいて、行動で常にチームを引っ張ってくださっている方でした。隆治さんは母国語が英語だったこともあり言葉でチームを引っ張るのは得意でなかったと思いますが、常に背中で示されていました。自分も喋(しゃべ)るのは苦手でいつも困っていますが、色々な方から「隆治もそうだったのだから、お前にもできる」と励まされています。今は隆治さんを超えるキャプテンを目指しています。

質問3 自分自身の過去3年を振り返って、どんな自己評価をしていますか?

1年生は何となく試合に出場させていただき、2年生はけがでシーズン中アメフトすらできなかったシーズンで、3年生はスターターとして全試合に出場させていただきました。しかし、どのシーズンも相手チームのDLに圧倒されてしまい、満足だと言えるシーズンはありません。

それ以上に自分の中の非常に大きな出来事として、昨年大切な仲間を事故で失ったことがあります。荒巻(大介さん)が亡くなり、今自分がフットボールを出来ていることが当たり前じゃないという事に気付かされました。そして、今自分がフットボールをできている環境に心から感謝しています。今年は荒巻と共に全て勝って日本一になります。

亡き仲間とともに日本一へ

質問4 チームにとって、4年生とはどんな存在であるべきだと考えていますか?

全てにおいて本気で取り組み、チーム全員を鼓舞し、高め合う存在であると思います。4年生はチームの顔です。フットボール、ウェート、ミーティング、私生活、全てにおいて3年生以下は4年生の行動、覚悟を見ています。その本気の姿勢を、何があっても最後までやり続ける事が4年生は大切だと考えています。

質問5 コロナ禍、特に下級生は十分な練習を積めていないと思いますが、この秋、あなたがとくに期待する(期待できると思う)下級生の選手を一人挙げて、理由も教えて下さい。

2年生OL井上裕嗣(光明相模原)です。井上は身長、体重はチームトップレベルの持ち主です。今年からOLに転向して、最初は何もわからない状態でしたが、自分から私や4年今野(峻介、明治学院)に分からないことがあればすぐに聞いてきて吸収しようとしてくれます。おかげで私達自身もそれに答えることで成長できていると実感しています。

井上ほど「もっと成長したい」と見て分かる選手は他に見たことがありません。全部員が井上の取り組む姿勢が必要だと私自身も彼から学ばせてもらっています。また春シーズンで1番成長したのも井上だと思っています。秋はもっともっと成長した姿で相手DLを圧倒してくれると期待しています。

質問6 最後にシーズンを心待ちにしているファンのみなさんへの言葉をお願いします。

コロナ禍で大変な環境ですが、フットボールを出来ることに感謝し、秋シーズンに向け日々精進してまいります。荒巻と共に日本一になり荒巻を漢(おとこ)にします。応援のほどよろしくお願い致します。

in Additionあわせて読みたい