アメフト

立教大・宮下拓丸「支え続けてくれた仲間を日本一に」 関東TOP8主将インタビュー8

日本フットボールの父の教えを胸に挑む(ともに立教大アメフト部提供)

関東大学アメリカンフットボールリーグ1部TOP8は10月に開幕予定です。4years.ではTOP8に所属する各校のキャプテンにメールで6項目の質問を送付し、回答してもらいました。最後は立教大学のTE(タイトエンド)宮下拓丸主将(4年、立教新座)です。1934年創部のルーツ校が大きな目標に掲げるのは「一流の日本一」です。

質問1 2021年度のチームスローガン(テーマ)と、そこに込めた思いを教えて下さい。

常に一流であり続けられる集団を目指しています。今年はRushers(ラッシャーズ)の生みの親ポール・ラッシュ博士の「Do your best, and it must be first class.」(最善を尽くし一流たるべし)を体現すべくただの日本一ではなく、「一流の日本一」を目標に掲げました。特に部員同士の関わり合いを大切にし、単なる友情や馴れ合いではなくチームの勝利のために本気でぶつかり合うことで互いを切磋琢磨できるチームを目指しています。

質問2 理想のキャプテン像を教えて下さい。具体的な人がいるなら、その方の名前を挙げて、どんなところがすばらしいと思うのかについてもお願いします。

私の理想のキャプテンは、「誰よりもチームや仲間のために自己犠牲を払える人」です。
チーム活動をしていく中でうまくいかないことや、思い通りにならないことが多いと思います。そんな時に周りや環境に言い訳せず、進んでチームのために自己犠牲を払える人こそが理想のキャプテンだと考えています。チームが苦しい時やしんどい時こそ仲間に寄り添い、自分が真っ先に行動を起こせるキャプテンでありたいです。

質問3 自分自身の過去3年を振り返って、どんな自己評価をしていますか?

どん底から這(は)い上がってきた3年間でした。私は2年次に自身の素行が原因で退部を突きつけられたことがありました。さらに高校時代から続けてきたLB(ラインバッカー)からTEにコンバートし、腐りかけたこともありました。しかし仲間の支えや持ち前の反骨心をもって練習をし続けてきた結果2年生の秋から試合に出場し、多くの経験を積むことができました。今まで私のことを信じて、支え続けてくれた仲間を今年こそ日本一に導くべく、最後のシーズンを全力で戦い抜きたいです。

下級生の時には退部の危機もあった

質問4 チームにとって、4年生とはどんな存在であるべきだと考えていますか?

4年生全員がリーダーであるべきだと思います。
Rushersには27人の4年生がいます。27人全員がそれぞれの役割を自覚し、リーダーシップをとるべきだと考えています。単にリーダーシップと言っても、プレーでチームを引っ張ることや、下級生と同じ目線に立って支えることなど様々な形があると思いますが、どんな小さなことでも全員がリーダーシップを発揮できれば、一流の集団になれると思います。

質問5 コロナ禍、特に下級生は十分な練習を積めていないと思いますが、この秋、あなたがとくに期待する(期待できると思う)下級生の選手を一人挙げて、理由も教えて下さい。

私が今シーズン特に期待している後輩はQB(クオーターバック)の宅和勇人(2年、立教新座)です。彼は1年生の頃から試合に出場し、コロナ禍での少ない試合経験の中でもより多くの経験を積んできた選手の一人です。練習後にはその日に出た課題克服に毎日励み、日に日に成長しています。さらに最近の練習中では下級生ながら、リーダーシップを発揮する姿勢も見られとても頼もしい存在であり私自身も刺激を受けています。現在は4年QB嘉部瑠(立教新座)と熾烈(しれつ)なスタメン争いをしています。彼らの活躍がRushersの勝利につながると確信しています。

質問6 最後にシーズンを心待ちにしているファンのみなさんへの言葉をお願いします。

日頃からRushersを応援してくださりありがとうございます。
コロナ禍という未曾有の事態の中で私たちが大好きなフットボールに打ち込めるのは、医療従事者をはじめ支えてくださるすべての方のおかげだと感じております。「一流の日本一」になるという結果で恩返しをすべく、日々取り組んで参りますので今後とも応援の程よろしくお願いいたします。

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