近畿大・天野敢太「妥協せず、真摯に」 関西1部主将インタビュー
関西学生アメリカンフットボールリーグ1部は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期になりました。4years.では1部に所属する各校のキャプテンにメールで6項目の質問を送付し、回答してもらいました。6人目は近畿大学のOL(オフェンスライン)天野敢太主将(4年、大阪産大附)です。近大はトーナメントだった2020年の3敗から巻き返しをはかります。
質問1 2021年度のチームスローガン(テーマ)と、そこに込めた思いを教えて下さい。
2021年度近畿大学アメリカンフットボール部のスローガンは「挑戦」です。
近畿大学は近年試合に勝つことができず低迷していました。そのチームが勝つためにはどうすればいいのかを考えたところ、妥協をしてしまう事や現状に満足する、する前から諦めているなど選手たちの弱い部分が露呈していました。それでは結果が出ないことを選手一人ひとりが理解し、勝つために自分たちが何かに「挑戦」していきたいという思いからこのスローガンにしました。
質問2 理想のキャプテン像を教えて下さい。
私が思う理想のキャプテン像は、何事にも妥協せずチームの誰よりも物事に全力で取り組み、行動で示すことのできる人だと思います。
チームの一番上に立つ人間である、キャプテンが妥協し、行動もせずにいるとそのチームは成長できないと思います。チームの上に立つからにはチームで一番にならないといけません。アメフトのプレーはもちろんですが人としても誇れるような人間性を目指し続けることがキャプテンと思います。
質問3 自分自身の過去3年を振り返って、どんな自己評価をしていますか?
過去3年間の自己評価で言うとよく頑張っていると思います。
1年生の時から試合に出さしてもらい、2年生の時にはリーグでの表彰も受けました。
3年生の時にはコロナウイルスという今まで経験したことのないことがありましたが、そこでもモチベーションを落とすことなく、試合に勝つために行動していました。
アメフトに全てを捧げてきたといっても過言ではないなと思います。チームで誰よりもアメフトが好きで、その気持ちが根底にありながら3年間してきたのだなと思います。
質問4 チームにとって、4年生とはどんな存在であるべきだと考えていますか?
チームにとって4回生とは、チームの最上回生としての「覚悟」を持って日々過ごし、環境に甘えることなく結果を出すために行動していくべき存在だと思います。
4回生が自分や仲間に甘いと後輩たちはそれを見て育ちます。近畿大学は4回生だけでメンバーを作ることができません。後輩たちの力も重要であり、その後輩たちの力を引き出すためにはまず4回生がみせるべきだと思います。妥協せず真摯(しんし)に取り組む姿勢をみせる存在です。
質問5 コロナ禍、特に下級生は十分な練習を積めていないと思いますが、この秋、あなたがとくに期待する(期待できると思う)下級生の選手を一人挙げて、理由も教えて下さい。
RB(ランニングバック)の石井拓次選手(寒川)です。彼は2回生で高校時代は野球部でした。未経験でありながらフットボールに対する思いの強さがあり、フィールドでもその姿を常に出しています。去年はコロナ禍により十分な練習ができない中で、自主的にトレーニングを行い、今年も3月のチーム練習開始時期からけがなくここまで来ました。注目ポイントはRBとは思えないフィジカルの強さと、チームでも上位に入るほどのスピードの二つです。秋シーズン石井選手のランを楽しみにしていてください。
質問6 最後にシーズンを心待ちにしているファンのみなさんへの言葉をお願いします。
はじめまして。2021年度近畿大学アメリカンフットボール部主将の天野です。
今年の近畿大学は近年とは違い、練習から勝負にこだわり、常に試合に勝つために部員全員で取り組んでいます。今年こそは皆さまにいい報告ができるよう精進していきますので応援よろしくお願いいたします。