アメフト

神戸大学は近畿大学に競り勝って準決勝へ 11月8日に関西学院大学に挑戦

第3クオーター4分すぎ、神戸大はRB東瀬将毅が残り2ydを飛び込んで逆転のタッチダウンを決めた(撮影・篠原大輔)

関西学生リーグ1部

10月18日@神戸・王子スタジアム
トーナメント1回戦
神戸大 15-10 近畿大

アメリカンフットボールの関西学生リーグ1部は10月18日、神戸・王子スタジアムでトーナメント1回戦の残り2試合があった。昨年初めて全日本大学選手権に進出した神戸大学が近畿大学を15-10で下した。11月8日の準決勝で5年連続の甲子園ボウル出場を目指す関西学院大学に挑む。

初スターターながら、堂々と神戸大オフェンスを率いたQB法貴俊哉(撮影・北川直樹)

9-10で折り返した神戸大は後半、最初のオフェンスシリーズでQB法貴俊哉(4年、北野)が3度パスを決め、ゴール前5ydまで攻め込んだ。最後はRB東瀬将毅(とうせ・まさたか、4年、大阪桐蔭)が残り2ydをダイブしてエンドゾーンに入るタッチダウン(TD)。2点コンバージョンには失敗したが、15-10と逆転した。近大はランが進んでもパスが通らず、手詰まりに。第4クオーター(Q)に入ってすぐ、ようやく敵陣深くに入ったが、攻めきれず。フィールドゴール(FG)での3点を狙ったが、中央付近から割って入った神戸大のLB山本将悟(4年、松江南)にキックをブロックされた。昨年から要所でナイスタックルを見せていた山本は、このあとも勝負どころでQBサックを決める活躍。このまま試合は終わった。

11回のランで64ydを稼いだ近大のRB佐藤一貴(撮影・北川直樹)

獲得距離で上回った近大は攻めきれず

オフェンスの獲得距離は神戸大の229ydに対して近大はランで243yd、パスで28ydの計271yd。ランで進まれても粘った神戸大のディフェンス陣が勝利を支えた。

チームトップの計68ydを走った神戸大の大型RB細水一弥(撮影・北川直樹)

神戸大の矢野川源ヘッドコーチ
「準備不足も甚だしくて、ちゃんとフットボールの練習ができるようになって1カ月ぐらいです。でも学生なりに工夫してプレーの完成度を上げてくれた。ウチらしい手のこったプレーで、うまく試合ができました。今年はオフェンスコーディネーターを大学院生の二見(悠太郎)に任せて、私はディフェンスコーディネーターをやってます。ディフェンスはランで進まれましたけど、うまくアジャストを考えて、最後はタックルするしかない、と。次は去年2回負けた関学とやりますけど、今日までは近大戦に向けた不安もあって、関学とやる以前の話でした。すぐに去年のことを思い出して、いい準備をして頑張りたいです。ある意味でチャンスの年だとも思ってますので」

今シーズン初戦を振り返る神戸大主将の杉野太郎(撮影・篠原大輔)

神戸大主将のDL杉野太郎
「コロナで自粛してる間にフィジカルを強化して、関学との差は埋まってきてます。小さいミスをいかに減らすかが勝負になると思います」

近畿大の大城健一監督
「4年生はちょっと残念ですね。すごく悔いの残る試合になりました。このあと、まったくチャンスのない試合をしないといけない。これはつらいことだと思います」

近大のQB清水大和は試合残り1分を切って、サイドラインから何度も時計に目をやった(撮影・篠原大輔)

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