アメフト

関西学院大学は大村和輝新監督の初陣を飾る 準決勝は神戸大学と対戦

チームを率いての初戦を大勝で飾った関西学院大の大村和輝監督(撮影・北川直樹)

関西学生リーグ1部

10月18日@神戸・王子スタジアム
トーナメント1回戦
関西学院大 55-13 同志社大

アメリカンフットボールの関西学生リーグ1部は10月18日、神戸・王子スタジアムでトーナメント1回戦の残り2試合があった。3年連続の甲子園ボウル制覇を狙う関西学院大学は55-13で同志社大学を下した。11月8日の準決勝は立命館大-関西大、関西学院大―神戸大の組み合わせとなった。

昨季、関学と両校優勝の立命館大も快勝発進
試合開始のキックオフでリターンTDを決めた関学のRB三宅昂輝(撮影・篠原大輔)

関学のエースRBは最初からアクセルを全開にした。試合開始のキックオフ。同志社のキックしたボールを受けた関学の三宅昂輝(4年、関西学院)が味方のブロックにも守られて一線を抜け出し、右のサイドライン際をエンドゾーンまで突っ切った。90ydのキックオフリターンタッチダウン(TD)で7-0と先制。最初のオフェンスシリーズでもRB前田公昭(3年、関西学院)が右サイドで相手のタックルをかわし、はねのけ、最後は左へカットバック。29ydのTDランで14-0とした。QB奥野耕世(4年、関西学院)のパスもさえる。止まる気配のない関学オフェンスは前半で41得点し、試合を決めた。後半は控え組を試し、55-13で準決勝へ勝ち上がった。

6回のランで78ydを稼ぎ、二つのTDを決めた関学のRB前田公昭(撮影・北川直樹)

関学はこの日、31回のランで246ydを奪った。三宅と前田には決定力があり、齋藤陸(3年、江戸川学園取手)のスピード、主将の鶴留輝斗(つるとめ・きらと、4年、啓明学院)のパワーランも光る。学生界では最高峰のRB陣だろう。奥野は8回中7回のパスを決め、第2クオーター途中で退いた。昨年から5人中3人が抜けたOL陣がレベルアップすれば、まだまだ得点力の上がる可能性はある。昨年まで長らくオフェンスコーディネーター(OC)を務めた大村和輝新監督は、今シーズンからディフェンスコーディネーター(DC)に転向。OCは昨年のDCだった香山裕俊コーチが務めている。

関西学院大の大村和輝監督
「出だしにリターンでパンといけて、楽にいけてよかった。でもオフェンスは後半にメンバーを替えた瞬間にダメで。課題が残ったと思います。同志社さんは毎年難しいことをしてくるので、しっかり準備しました。RBには3人いいのがいますから、どの相手でも安定してます。でも後半はしょぼい試合したので、おもしろくないですね。ずっと僕がOCをやってて、(作戦選択の)クセがバレてるんです。それもあって僕がDCをやって、香山をOCに回しました。DCはOCよりずいぶん楽です。OCは感性でやってるとどうなるか分からんところがありますんで。昨日の立命の試合はちょっと見ましたけど、ウチよりデカい。ライン戦は苦戦しそうですね」

関西学院大主将のRB鶴留輝斗
「今年は各ポジションにタレントがいて個人技では勝ってる部分もあると思うんですけど、ユニットとして勝てるかどうか。一つのプレーにどれだけこだわれるか、やっていきたい」

関西学院大QB奥野耕世
「僕がこのチームを勝たせる、と思ってやってます。チームや周りの人から、そう言ってもらえるQBになりたいです」

25回パスを投げて14回の成功に終わった同志社大のQB石田徹也(撮影・北川直樹)

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