アメフト

関西大・岩本士「今年のKAISERSは一味違う」 関西1部主将インタビュー

チームは春好調でシーズンも期待できる(関大アメフト部提供)

関西学生アメリカンフットボールリーグ1部は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期になりました。4years.では1部に所属する各校のキャプテンにメールで6項目の質問を送付し、回答してもらいました。まず、今春3連勝と好調だった関西大学のOL(オフェンスライン)岩本士(つかさ)主将(4年、布施)から紹介します。

質問1 2021年度のチームスローガン(テーマ)と、そこに込めた思いを教えて下さい。

2021年度スローガン「MOVE ON.」
コロナ禍の活動自粛により残された時間はわずかであるため、立ち止まる暇などなく、「常に前進するべきである」こと、12年もの間、西日本3位よりも上の成績を残せていないため、その先である「日本一へ進む」こと、課題や問題に対して「実際に行動に移すこと」の3つの思いを込めました。

質問2 理想のキャプテン像を教えて下さい。具体的な人がいるなら、その方の名前を挙げて、どんなところがすばらしいと思うのかについてもお願いします。

私の理想のキャプテン像は2018年度KAISERS(カイザーズ)の主将を務めておられた山田周平さんです。理由としては、チームの誰からも厚い信頼を得ており、フットボールに対して人一倍熱い気持ちを持ってチームを牽引されておられたからです。当時1回生だった私は、山田周平さんの「漢(おとこ)」らしさに非常に強い憧れを抱いておりました。そのため、主将となった現在でも、山田周平さんのような「漢」らしさを追い求めております。

関大アメフト主将「誰よりも熱き皇帝」山田周平

質問3 自分自身の過去3年を振り返って、どんな自己評価をしていますか?

2回生の春からスターティングメンバーとして試合に出場させて頂き、様々な経験を積ませて頂きました。そのためカレッジフットボールでの試合勘や経験値という面ではチームでも群を抜いていると考えております。また、3回生からオフェンスラインのパートリーダーやタイトチームリーダーを務めさせていただいた経験は、リーダーシップを発揮するという面で主将となった現在でも役立っております。

甲子園ボウル出場は2009年が最後。復活が待たれる(撮影・北川直樹)

質問4 チームにとって、4年生とはどんな存在であるべきだと考えていますか?

自分自身に向き合うことは当たり前で、それに付随する形でチームや下級生の課題解決、成長に向き合うことができなければならない存在だと考えております。自粛期間に行った同期の4回生との一対一の面談で、彼らがどのような考えを持って自分自身と向き合っているのか、どのような考えを持ってチームを牽引しているのかを語り合い、最上回生としての存在感を芽生えさせました。

質問5 コロナ禍、特に下級生は十分な練習を積めていないと思いますが、この秋、あなたがとくに期待する(期待できると思う)下級生の選手を一人挙げて、理由も教えて下さい。

今年度の下級生は経験者、未経験者問わず高い能力を持った選手が多く、1人を挙げるには非常に難しいのですが、その中でも私が最も期待している下級生は、私と同じオフェンスラインの2回生、向井(亮輔、関大一)です。彼は高校時代に日本代表(U-18日本高校選抜)として世界を経験しており、その経験値や技術、フィジカルは下級生とは思えないものです。今年度からスターティングメンバーとして2回生ながらチームを勝利に導いてくれる頼もしい存在です。

質問6 最後にシーズンを心待ちにしているファンのみなさんへの言葉をお願いします。

いつもご声援頂きありがとうございます。コロナ禍での困難を言い訳にせず、応援していただいている皆様の声援を私たちの力とし、「今年度のKAISERSは一味違う」。そう感じて頂けるようなシーズンにしたいと思います。そのために部員全員で勝ちにこだわり、「日本一」を掴(つか)み取りたいと思います。今後ともご支援、ご声援の程、よろしくお願い致します。

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