関東大学対抗戦A、3連覇狙う明大など12月5日まで勝ち点制総当たりの28試合

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関東大学ラグビーは9月12日に対抗戦グループA（1部）が開幕する。8校のうち明治大学、早稲田大学、青山学院大学が新監督を迎えた。勝ち点制（勝ち4点、引き分け2、負け0、天災などによる不成立2、ボーナスポイント＝3トライ差以上をつければ1、7点差以内の負け1）で12月5日の明早戦まで総当たりで計28試合が予定されている。いずれかのチームが4試合辞退や不戦敗となった場合はリーグ不成立で入れ替え戦は実施されない。開幕前に監督のオンライン会見が開かれた。

明大、早大、青学大が新監督

対抗戦3連覇を狙う明大の神鳥裕之新監督は「初めてチームを指導するに当たり、飯沼（蓮＝4年、日川）主将を中心に学生、スタッフ、コーチ陣としっかりコミュニケーションしながら最後まで活動できるよう、4年生がいい形でシーズンを終われるようにチームを引っ張っていきたい」と意欲をみせた。
東京オリンピック（7人制）に出場したWTB（ウィング）石田吉平（3年、常翔学園）がチームに戻ってきた。神鳥監督は「少しずつ15人制の時間を増やしていき、シーズン深まった時にはチームの中心選手として活躍してくれることを今は期待している」と話し、開幕戦はベンチスタートになった。3連覇に向けては「当然、やるからにはそこを目指して頑張っていきたい。学生たちもチャンピオンを目標に戦うが、結果はコントロールできない。1戦、1戦しっかり戦っていく」。

ライバル早大の大田尾竜彦新監督とともにトップリーグで指導してきた。神鳥監督が「学生は素直。お願いしたことにこたえようとする意欲、リアクションのよさは思っていた以上」と言えば、大田尾監督も「新しいことへの順応性、変化に強い。アタックのストラクチャー、ディフェンスの考え方の変化を自分たちのものにしている」と学生に対して同じような印象を持ったという。

開幕カードで明大に挑む青山学院の清水孝哉新監督は「ファーストコンタクトのロータックルを強みにしていければ」。短期間になったが夏合宿も実施。SO桑田宗一郎（4年、桐蔭学園）のゲームメークに期待がかかる。

昨年度、全国大学選手権準優勝の早大はFWの主力選手が抜け、No.8佐藤健次（1年、桐蔭学園）ら新戦力が楽しみ。大田尾監督は「ここまでは学生中心にうまくチームがまとまっている。まだ、まだ、成長していかないと厳しい戦い。ラグビーをやれる喜びをかみしめながらやりたい」。長田智希主将（4年、東海大仰星）らを中心に明大とともに攻撃力に自信を持ち、監督は「いろんなオプションを使いながら、ボールをスペースに運ぶようなアタックをしていきたい」と意欲をみせた。

復活を期す帝京大

前評判が高いのは4年ぶりの王座奪還を目指す帝京大学。細木康太郎主将（4年、桐蔭学園）がチームをまとめ、春から好調が続く。岩出雅之監督は「FWがしっかりよくなってきている。細木は高校までのキャプテン経験はないようだが、歴代のキャプテンに負けないリーダーシップを発揮し、学生全体をまとめている。力強いキャプテンとして成長してくれることを期待している」と話した。

筑波大学は開幕戦でその帝京大と対戦する。昨年は17-54で完敗した。嶋崎達也監督は「フィジカルで圧倒された。同じことになったら、もう、帝京さんと戦う土俵には立てない」と言い、初戦での顔合わせが決まってから学生と意識を共有してきたという。立教大学はA復帰2シーズン目になる。福田明久監督は「ひたむきさ、ディフェンス。1対1でタックルをしっかり止めていくことに尽きる」。一つでも多く白星を積み上げたい。

慶應義塾大学-日本体育大学はともに18日が初戦。昨年3位だった慶大の栗原徹監督は「夏合宿等はできなかった。その間、各大学と練習試合をさせて頂きながら、少しずつ状態が戻っている。まだ、まだ、足りない部分がある。しっかり練習して対抗戦を通じて成長していきたい」。日体大の湯淺直孝ヘッドコーチは「どう戦略を立ててうまく戦うかというより、強豪校に対していかにチャレンジし続けるかがテーマになる。その気持ちをどの試合でも出しながら挑んでいきたい」と語った。

関東大学リーグ戦グループ1部は新型コロナウイルス感染の影響を受けた大学が複数あり、開幕が26日に延期となった。昨季大学日本一の天理大学が所属する関西大学Aリーグは18日に同志社大-関西大で開幕する予定。