陸上・駅伝

日本勢トップでゴール→医務室で点滴 精根尽き果てた細谷恭平の反省

閉会式で笑顔をみせる(左から)1位のマイケル・ギザエ、2位の細谷恭平、3位のジェームス・ルンガル(撮影・藤脇正真)

 第75回福岡国際マラソン選手権大会(日本陸上競技連盟、朝日新聞社、テレビ朝日、九州朝日放送主催、マイナビ特別協賛)は5日、福岡市の平和台陸上競技場発着で開かれ、一般参加のマイケル・ギザエ(27)=スズキ=が2時間7分51秒で初優勝した。細谷恭平(26)=黒崎播磨=が2時間8分16秒で日本勢トップの2位に入った。

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 精根尽き果てた細谷恭平はフィニッシュ後、医務室に運ばれ点滴を受けた。30キロまでペースメーカーによって刻まれた、1キロあたり2分58秒のハイペースに加え、強い日差しや向かい風で消耗していた。

 日本選手トップの2位に食い込み、パリ五輪の代表選考会となるMGCへの出場権を手にした26歳は、こう繰り返した。

 「まだ経験が浅い」

 自身3回目のマラソンは30キロで先頭の高久らから5秒ほど離された。31・6キロの折り返し点までに追いつくため、力を使った。

 再び先頭集団に戻ってからも、抜け出すのか、集団で力をためるのか、どっちつかずの状態が続いた。「前半のハイペースもあって足が思った以上に動かなかった。集団の中でも無駄な動きが多かった」。ギザエのスパートを許してからも、追い切れなかった。

 今年2月のびわ湖毎日で2時間6分35秒の日本歴代6位の好タイムをマーク。今大会でも優勝候補の一角にあげられていた。

 日本陸連の瀬古利彦ロードコミッションリーダーは「びわ湖の記録がまぐれではなかったと確認できた」と一定の評価を与えつつ、注文を忘れなかった。「日本選手には、多少コンディションが悪くても2時間5、6分台を出せる地力をつけて欲しい」

 福岡国際で優勝4度を誇るレジェンドは、いまだ大きな隔たりがある世界トップとの差が少しでも縮まることを願う。そんな期待を細谷も肌で感じている。「これからもひたすら日の丸を背負うことを意識して取り組む」

(堀川貴弘)

=朝日新聞デジタル2021年12月05日掲載

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