流通経済大学の佐々木旭らクリスマス決戦へ抱負、8日から2年ぶりの全日本大学選手権
12月8日に開幕する第70回全日本大学サッカー選手権大会に出場する代表校の選手らがオンラインで会見し、2年ぶりに開かれる大会への抱負などを語った。全国から24校が参加、5回戦制のトーナメントで、過去2年の成績などでシードを決め、夏の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントを制した法政大学や関西覇者の関西学院大学などは2回戦から登場する。当初は12月19日に決勝が予定されていたが、天皇杯決勝が同日に前倒しされたため、25日にNACK5スタジアム大宮で開かれることになった。
京都の曺貴裁監督がベンチ入りへ
4年ぶりの優勝を目指す流通経済大学のDF佐々木旭(4年、埼玉平成、川崎内定)は「1試合3点以上を目指す攻撃的なサッカーで、応援してくれる方々のためにも1試合、1試合、全力で戦って優勝を」と意気込んだ。心強い味方も加わる。J2京都サンガを12年ぶりのJ1復帰へ導いた曺貴裁監督がベンチ入りする予定だ。
中野雄二監督は「アドバイザー登録しており、ルール上の問題もない。Jリーグが終わり、トレーニングに来たいということなので、『練習に来るなら指揮とってよ』とベンチに入ってもらう」と話した。流通経大が関東2部だった昨年、プロ監督に必要なコーチライセンス停止中だった曺貴裁監督が指導した縁がある。中野監督は「昨年、(代替大会の)#atarimaeni CUPで法政大学に敗れたことがかなり悔しいみたいで、どうしても学生をみたい希望が強かった」と続け、多忙な身だが可能な限りベンチに入るという。
ガ大阪内定の山見「同じ舞台で戦う選手に負けない」
2019年大会に続く優勝を目指す明治大学のFW藤原悠汰(4年、広島皆実)は「創部100周年で無冠に終わるわけにはいかない。タイトル獲得に燃えています」。19年まで5年連続で決勝に進んでいた夏の総理大臣杯は出場を逃し、関東リーグも優勝に王手をかけながら、流通経大に逆転を許した。DF岡庭悠人(4年、FC東京U18、FC東京内定)ら4人のJリーグ内定者を軸に最後のタイトルを目指す。
関西リーグでダントツの強さを見せた関西学院のFW山見大登(4年、大阪学院大高、ガンバ大阪内定)は「シーズン後期には9連戦、週に3回試合をやった。その中で選手層の厚さが独走できた要因だと思う」。夏にはガンバでJ1デビューしゴールも決めた。「プロの世界のスピード、フィジカル面はまだまだ足りなかったと思うが成長できた」と言い、「関東の大学にはJ1の内定者がたくさんいる。来年、一緒の舞台で戦うので、そういった選手には負けられない」と6年ぶりの優勝を見据えた。
Jリーグから日本代表まで大卒選手の活躍が目立っている国内サッカー界。王者の川崎フロンターレ入りが内定している法政大学のMF松井蓮之(4年、矢板中央)は「(法大は)決してうまいチームではないが、基本的なことを一人ひとりが忠実に表現できる。冬も日本一をとれるようにチーム全員で頑張っていきたい」。夏の総理大臣杯と二つのタイトルを手土産に次の舞台に進む覚悟だ。