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「ここでアピールしないと」 名古屋D斎藤、B1開幕で意識したのは

名古屋D―三河 第3クオーターを終え、審判にボールを渡す名古屋Dの斎藤拓実(撮影・長島一浩)

 プロバスケットボールBリーグは29日、愛知・ドルフィンズアリーナで2022~23年シーズンのB1開幕戦があり、昨季のレギュラーシーズン西地区3位だった名古屋Dが三河を下した。

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 7季目を迎えたB1は24チームが東、中、西の3地区に分かれ、レギュラーシーズン60試合を戦う。各地区の上位2チームと、3位以下から成績上位2チームの計8チームがチャンピオンシップに進む。

 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)にもシーホース三河にも日本代表候補がひしめく。Bリーグの舞台に戻るとさすがの彼らも身体能力の高い外国籍選手に頼ってしまうことが多いが、開幕の夜は十分に実力を示した。

 なかでも存在感を放ったのが、名古屋Dの司令塔・斎藤拓実だ。

 開始直後、高い攻撃力を誇る相手にやや押され気味となる。自らの3点シュートで逆転し、流れを引き寄せた。第2クオーター。身長2メートル超えの外国籍選手にもひるまず172センチの体を張ってゴール下でシュートを阻み、攻守でチームを引っ張った。

 昨秋はリーグでの活躍が認められて代表に初招集。だが、今夏は21歳の河村勇輝(横浜BC)の台頭もあり、代表での出場時間はぐっと絞られた。

 今年で27歳。名古屋Dでは今季から主将も担うが、来夏のワールドカップでの代表入りを狙うには、Bリーグでさらに成長した姿を見せる必要がある。

 幸い、トム・ホーバス代表監督が「(代表と)一番似ているのは名古屋D」と話すほど、重要視されるルールは双方で共通している。「ここでアピールしなければ、招集してもらえない。個人としてもチームとしても結果を出すことが鍵」と斎藤。好スタートを切った。

=朝日新聞デジタル2022年09月30日掲載

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