フィギュアスケート

佐藤駿、GP3位も点数に満足せず 視線はさらに高難度の構成へ

GPシリーズ第4戦英国大会で3位に入った佐藤駿(撮影・井手さゆり)

 フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦英国大会は12日、シェフィールドで第2日があり、男子フリーでは、ショートプログラム(SP)で4位だった佐藤駿(明大)は166・35点で3位とし、合計249・03点で総合3位に入った。島田高志郎(木下グループ)はフリー4位で合計247・17点の総合4位、壺井達也(シスメックス)はフリー5位で合計226・13点の総合5位だった。優勝はSP2位から逆転した、ダニエル・グラッスル(イタリア)で264・35点だった。

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 佐藤は冒頭の4回転ルッツで転倒したが、その後は立て直した。表彰台には上がったが現状に満足せず、意識はすでに次の高い目標へと向けられていた。

 演技後の報道陣との主なやり取りは、次のとおり。

 ――演技を振り返って。

 「ミスはあったんですけど、ショートとフリーを通して最小限に抑えられたし、引きずらずに最後まで滑り切れたのは良かったと思います」

 「(フリー冒頭のルッツが)ちょっともったいなかった。ルッツは、入りからあまり良くなかった。ただ、体を締め切ることができた。すぐ切り替えて(4回転)トーループに集中できたので、悪くはなかったです」

 ――点数への手応えは?

 「点数に関しては満足いくものではなかったです。今後はフリップも含めて4回転ジャンプを4本の構成に戻せるように。その構成でノーミスを目標に頑張ります。全日本選手権にすべてを(成功まで)持っていけたら」

 ――表彰台への思いは?

 「さすがに入りたいと思っていました」

 ――GPシリーズ次戦のフィンランド大会(25日開幕)に向けて。

 「今回ミスがあったSPをノーミスで滑りたい。(イリア・)マリニン選手(米国)とか、うまい選手がたくさん参加するので、その雰囲気にのまれないようにしたいです」

(構成・藤野隆晃)

=朝日新聞デジタル2022年11月13日掲載

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