野球

慣れないボールや役割 DeNA今永昇太がWBCで見せる「鈍感力」

「侍ジャパン」に選出されWBCに出場するDeNAの今永(撮影・加藤秀彬)

 横浜DeNAベイスターズの今永昇太が、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて独自の調整を続けている。

WBC決勝先発、今永昇太の駒大時代 1年春デビュー戦は「ど真ん中に真っすぐ」だけ

 キャンプは主力組ではないB班。世界と戦う上での強みという「鈍感力」を磨き続けている。

 キャンプ第3クールの初日。今永はブルペンで30球を投げ込んだ。

 重点的に確認したのはカーブ。WBCの使用球を投げ、特に「しっくり来なかった」という変化球だ。

 「ボール一つ一つに(縫い目などの)個体差がある。今日のボールは結構大きめで、抜けたボールが何球もあった。このボールの時にカーブをいっぱい投げておこうかなと思いました」

 WBCでは球の違いに加え、「第2先発」という普段とは違う役割を任される可能性もある。

 そこで大事にするのが「鈍感力」という。

 「気にしないことが一番大事だなと。十分な準備とか、いつもやっているケアができなかったり、道具がなかったりというのも国際大会ではよくあること。日頃の生活から『気にしない』ということを心がけています」

 ボールの違いにも神経質にはなっていない。むしろ、曲がりやすい特徴を「うまく利用したい」と考えている。

 17日の代表合宿まで、自然体で調整するつもりだ。

 「とにかくケガなく、代表に合流するまではさほど気持ちも高ぶらせず。リラックスして過ごしたいなと思っています」

=朝日新聞デジタル2023年02月13日掲載

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