野球

神戸弘陵2年ぶり3度目の優勝 史上初の「3冠」達成 女子高校野球

2年ぶり3度目の優勝を決めて喜ぶ神戸弘陵の選手たち(撮影・白井伸洋)

 第27回全国高校女子硬式野球選手権大会は1日、決勝が阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)であり、神戸弘陵(兵庫)が8―1で岐阜第一を破り、2年ぶり3度目の優勝を果たした。

鉄壁の神戸弘陵か、勢いの岐阜第一か 甲子園球場で女子高校野球決勝

 神戸弘陵は昨年8月のユース大会、今春の選抜大会も制しており、史上初の「3冠」を達成した。岐阜第一の初優勝はならなかった。

 神戸弘陵は一回、5番・飯嶋弥沙音(みさと)の2点中前適時打と6番・西上天菜のスクイズで3点を先行。1点を返された直後の四回にも、飯嶋の右越え適時三塁打で3点を加えて突き放した。

 今大会の神戸弘陵は投手力、守備力の高さが際立った。制球力の高い樫谷そら、球威がある伊藤まことの両左腕を中心に、準決勝までの5試合でわずか3失点。守備も計2失策と持ち味を前面に出し、堅実に勝ち上がった。

 神戸弘陵は初めて甲子園球場で決勝が開催された2021年の第25回大会を制したが、昨夏は複数の部員が新型コロナに感染し、準々決勝を棄権していた。

 岐阜第一は、最速120キロ超の2年生エース桑沢明里(めいり)を中心に勝ち上がった。昨年に続いて進んだ準決勝では、昨春の選抜王者・福井工大福井に延長11回タイブレークの末、競り勝った。勢いに乗って創部8年目で初めて決勝まで進んだが、力尽きた。

 大会は前回より9チーム多い、過去最多の58チームが参加し、7月22日に開幕した。

 丹波市と今大会から開催地に加わった兵庫県淡路市で予選トーナメント(T)を行い、16チームによる決勝Tは丹波市で開催した。

 甲子園球場での決勝開催は3年連続3回目だった。

 大会は全国高校女子硬式野球連盟、兵庫県丹波市が主催し、全日本女子野球連盟、兵庫県淡路市の共催。朝日新聞社が特別後援、阪神甲子園球場が特別協力し、KOWAの特別協賛。

=朝日新聞デジタル2023年08月01日掲載

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