陸上・駅伝

東海学生駅伝、男子は名大が18年ぶりV 来秋の出雲駅伝出場決める

東海学生駅伝対校選手権大会で優勝した名古屋大の選手たち(提供・名古屋大学陸上競技部)

 第85回東海学生駅伝対校選手権大会が10日、愛知県の知多半島であり、男子は名古屋大が2005年以来の優勝を飾った。名大は、来秋行われる出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)の出場も決めた。

名古屋大が11大会ぶり伊勢路へ 「地道な積み重ね」と「部のまとまり」が生んだ勝利

 7区間63・5キロのコースで、名大は2位の岐阜協立大に2分42秒差をつける力走。11月にあった全日本大学駅伝に11大会ぶりに出場して伊勢路を走ったチーム力を見せた。

 4区で区間新記録をマークしたのは、村瀬稜治選手(4年)。アンカーを務めた全日本大学駅伝では右脇腹痛のため、不本意な走りに。レース後は悔し涙を流したが、学生最後となるこの大会に向けて、調整を続けてきた。

 「気持ちを切り替えるのは大変だったけれど、周りの人たちからも励まされて、今回に向けて走ろうと思った」。来春から社会人になる村瀬選手にとって、後輩たちにいい置き土産を残すことができ、「本当に良かった。出雲駅伝は現地に応援に行きます」と声を弾ませた。林育生コーチは「区間新も出して、本当に良かった。チームとして、最後は独走となったのは予想外の勝ち方。みんな力をつけた」と喜んだ。

(上山浩也)

=朝日新聞デジタル2023年12月19日掲載

in Additionあわせて読みたい