駒澤大学の新監督に香田誉士史氏 駒大苫小牧時代、夏の甲子園2連覇 田中将大ら育成
駒澤大学硬式野球部は2月1日、大倉孝一監督が退任し、新監督に駒澤大学のOBで駒大苫小牧高校の監督時代に夏の甲子園で2連覇を果たした香田誉士史(よしふみ)氏が就任すると発表した。
教え子の林裕也コーチとともに挑む
香田氏は佐賀市生まれ。佐賀商業の選手時代は春夏を通じて3度、甲子園の土を踏んだ。駒澤大学を卒業後は1994年、母校のコーチとして第76回全国高校野球選手権大会優勝に貢献した。
駒大苫小牧高(北海道)の監督としては2004年夏の第86回大会で北海道勢として初めてとなる優勝を果たすと、翌2005年も当時2年の田中将大(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)らを擁して2連覇。3連覇をめざした2006年も夏の甲子園で決勝まで進んだものの、優勝した早稲田実業(東京)に引き分け再試合の末に敗れて、準優勝だった。
2007年にも第89回大会に出場したが、1回戦で準優勝した広陵(広島)に敗れた。その後、心労などからの体調不良を理由に1995年から指揮を執った駒大苫小牧高の監督を退任。鶴見大学での指導を経て、2017年から昨シーズンまで社会人野球・西部ガスの監督を務めた。
駒澤大学は加盟する東都大学野球リーグで2014年秋以降、1部優勝から遠ざかっている。昨シーズンは春季リーグで1部最下位となり、東洋大学との入れ替え戦にも敗れて2部降格となったが、秋季リーグで2部優勝を果たし、東洋大との再戦となった入れ替え戦で2勝1敗1分けと雪辱。最短での1部復帰を果たした。
チームには夏の甲子園で2連覇を果たした2005年当時の主将・林裕也コーチがいる。教え子とともに、「戦国」と呼ばれる東都でのリーグ戦に挑む。